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文化祭が近づいていた頃、このままじゃ何も変わらない気がした。
「文化祭の日、写真撮らない?」
送ったあと、何度も画面を見返して、
少し後悔して、でもやっぱり期待して。
——文化祭当日。
人で溢れた校舎の中で見つけたその人は、
やっぱりクラスの中心にいて、よく笑っていた。
少しだけ、遠い存在に見えた。
それでも勇気を出して近づくと、
その人はちゃんと私に気づいて、笑ってくれた。
「ほんとに来たじゃん」
初めてちゃんと、二人で話した。
思っていたより自然で、
気づけば緊張も少しずつ消えていた。
一緒に写真を撮った。
カメラに映る自分の顔が、
自分でもわかるくらい嬉しそうで、少し恥ずかしかった。
「この時間、終わってほしくないな」
そう思ったとき、気づいた。
——好きなんだ、って。