テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
466
#シリアス
冬葵
27
めんだこっち
245
ああいいな。
直感的にそう思って。
好きだなあ。
その次にそう思った。
それ以来。
あの人の世界をもっと見たいと思った。
あの人を超えたいと思った。
あの人の上に立ってみたいと思った。
愚かだと思うなかれ。
確かにこんな底辺の作家なんかより遥かに遠い高嶺の花だが。
一度でいいから。
あの人と対等でありたいと思った。
少しして、ようやく電子の世界に入門して。
それからあの人に関わった。
なるべくあの人の。あの人達の力になりたいと思って。
自分でも気持ち悪いと何度も何度も思いながら。
少しずつ少しずつ。
でもあの人たちに。
この声が真に届くことはないから。
だけども。それでもお願いだから言わせてください。
生きていて。
いつまで続くかも分からない尊く小さき命よ、万歳。
コメント
1件
うわ、これ……めちゃくちゃグッときたわ。 「ああいいな」「好きだなあ」って最初の直感が全部の原動力になってて、そのまま尊敬する人の世界に飛び込んでいく感じがすごく生々しい。 「気持ち悪いと何度も思いながら」ってとこ、分かりすぎて胸が痛い。それでも動いたからこそ、最後の「生きていて」が重くて優しいんだよな。 短いのに感情がぎっしり詰まってて、何度も読み返したくなる話だった。