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恋 の 戦 。

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恋 の 戦 。

4 - 特別感

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2023年11月01日

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4 特別感




いつからだろうか。




私がこんなに先生を好きになってたのは。







裏庭で初めて喋った時かもしれない。





毎日、先生を想って、想わない日はなくて




会える時もあれば、会えない日もある。




会った時の話す内容のために、国語だけは頑張ってた。





そしたら、国語の成績がちょっと伸びたから嬉しいけど。




会って、先生に聞いても「日向先生に聞きなよー」



なんて、面倒くさそうに言う。けど、丁寧に答えを教えてくれる。



いや、答えは教えてくれないな。

解き方を教えてくれる。先生に教えてもらったやり方でやって、答えが違ったら盛大に煽ってくるけどね。


けど、それがきっかけで喋る回数は増えた、と思う、





文化祭では、先生と先生のクラスの人達の合唱があった。


先生がギターを弾いていて。






先生のクラスの人達が羨ましくて、ちょっと泣いたのは秘密。






こんなに好きなんだから、来年こそは担任になってもらえる。





担任じゃなくても、授業は受け持ってもらえる。







なんて、なんの根拠もないのに、勝手に思ってた。













運命の神様なんて居るんだとしたら、意地悪だ。





2年になっても、担任になってもらえなかった。






授業の受け持ちもない。






それに、先生のクラスは隣のクラス。







「お、姫野。おはよ」





けど、隣だからホームルームが終わって、すぐ教室を出れば、かなりの確率で先生に会える。






『おはようございます。』

『なんか盛り上がってましたね。楽しそうな声、聞こえました。』




「昨日見たドラマの話してたからな。笑」




『へー、面白そー、…』



「ふはっ笑思ってないだろ笑」



『思ってますよ、!』




「ま、時間あったら姫野にも話してやるよ。」





『時間…、はい。』




そんな時間ないってわかってるもん。




でも、先生が頭をポンっと撫でてくれるから、それだけで、充分になっちゃう。













ある日の帰り。





私にはあまり友達がいない。



ま、先生のことばっか考えてれば、友達はいらない、なんて思っちゃうし。






校門のところに渡辺先生と回りには可愛い女の子達が居て、





みんなで笑ってた。






私にもあんな友達がいたら、先生と笑ってれたのかな。





なんて、友達が欲しいとかいらないって言う。


私は先生になるべく見つからないようにそっとその場を後にしようとした。










のに、、前に水たまりがあるのに気づかなかった。






最悪。







転んだ。






盛大に。






渡辺先生にも気づかれた。






服がびちょ濡れ。





それより、転んだところから出てる血が痛い。






渡辺先生も、周りにいた女の子たちも私に視線を向ける。






気づかなくていいのに。恥ずかしい。





「姫野さん!?」



「姫野さん大丈夫ー?」

「うわ、ビチョビチョじゃん!」

「血も出てるわー、」





「お前らわりぃ。」



「そこどいてくんね?」






「姫野ー?大丈夫か?」






なんでどけなんて。


先生の評判悪くなったらどうるんですか?





「え、新しくできたカフェ行かん!?」

「パンケーキとかあるけど美味いんよ笑」





それだけで悪くなるとかないか。




私のことは、見えてない、みたいな?






「のれよ。はやく」





え?先生の?先生の背中に乗れと、?




いや、むりむり!先生も濡れちゃうじゃん!




それより、心臓がやばいから、!!





いや、そんなこと言ってる暇ないか。





じゃあ、、、






『あ、ありがとうございます。』











保健室。







「失礼しまーす」



「うーわ、もう帰ってんじゃん。先生。」





『だ、大丈夫なんで、帰ります、』



この保健室の中で先生と2人きりはほんっとに無理。




「なにいってんの?」


「いや、バイ菌入ったらどーすんのよ笑」




『ですけど…』




まぁ、、神様も私にちょっと、幸せわけてくれたんだよね?






受け取ろー!笑






『痛、、!』



「我慢くらいしろよ」




『すいません、、』


『先生って、人気者なんですね』






「はー?笑ま、だよなー笑」


『認めるんですね、笑』




やっぱり可愛いな。

先生って。




「姫野は、人気、じゃねぇの?」





『…え、?』





人気者、、、





そんなわけないじゃん。みてて、わかんないのかな。






「あ、いや、わりぃ」




小学生の頃は、人気者になりたかったけど、





今は友達すらいないもん。





「姫野、、?」



『…あ、!すいません、』




「いや、余計なこと聞いて悪かった」





『…私、友達いないんですよ。』




「は、?」




『さっきも見ましたよね、?笑』






『私、いないフリされたんですよ?、』




「いや、わりぃ。ちゃんと、言っとくわ。」





『いや、いいんです』





『私は、友達がいなくてもいい、ので』






先生がいればいい、なんて言えないな。






「わかった。」




「んじゃ、姫野は俺に相談しろ。」




「俺に話しかけて。」

「俺が友達ー、みたいな?笑」





『な、に言ってるんですか、!?』




先生と、友達ってこと!?



いや、はーー?







「いいから。な」





『ありがとう、ございます。笑』





なんか、嬉しかったな。




他の人とは違う、





特別感。







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な べ さ ん と 友 だ ち に な れ る の 最 高 や ん!

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