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歓迎会は大盛り上がりだった。
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特に。
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〇〇の周りが。
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「分隊長!」
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「ん?」
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「初めて壁外調査に出た時って怖かったですか!?」
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質問したのは エレン・イェーガー 。
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「怖かったよ」
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即答だった。
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104期が驚く。
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「え?」
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「分隊長でも?」
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「もちろん」
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〇〇は笑う。
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「怖くない人なんていないと思う」
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「じゃあどうして行けたんですか?」
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今度は アルミン・アルレルト 。
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〇〇は少し考えた。
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「隣に仲間がいたからかな」
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その答えに。
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アルミンは真剣な顔で頷く。
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メモまで取り始めた。
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「書いてる」
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コニーが呆れる。
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「大事だからね!」
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そして。
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「分隊長!」
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今度はサシャ。
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口に食べ物が入っている。
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「飲み込んでから話せ」
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ジャンが突っ込む。
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「好きな食べ物は何ですか!」
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「そこ?」
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全員が笑った。
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その後も。
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質問は止まらない。
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訓練兵時代の話。
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失敗談。
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好きな本。
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東洋の血筋について。
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壁外調査での経験。
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〇〇は一つ一つ丁寧に答えていた。
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本当に楽しそうだった。
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笑顔が絶えない。
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だから。
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104期も自然と笑う。
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一方。
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少し離れた席。
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隅のテーブル。
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そこには。
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エルヴィン・スミス 。
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ハンジ・ゾエ 。
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そして。
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リヴァイ・アッカーマン 。
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調査兵団幹部組である。
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「懐かしいな」
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エルヴィンが呟いた。
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リヴァイは紅茶を口に運ぶ。
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「何がだ」
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「〇〇が入団した頃だ」
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その言葉に。
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三人の視線が自然と〇〇へ向いた。
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笑っている。
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新兵たちに囲まれて。
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十五歳の頃と変わらない。
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いや。
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もっと柔らかくなったかもしれない。
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ハンジが笑う。
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「最初から人気だったよね」
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「そうだな」
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エルヴィンも頷く。
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当時から。
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兵団では珍しい存在だった。
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よく笑う。
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誰にでも話しかける。
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怪我人がいれば真っ先に駆け寄る。
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落ち込んだ兵士がいれば隣に座る。
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絶望が日常だった調査兵団で。
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彼女だけはいつも前を向いていた。
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「正直驚いた」
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エルヴィンが言う。
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「調査兵団にあれほど明るい人間が入るとは思わなかった」
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ハンジも頷く。
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「空気変わったもんね」
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本当に。
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少しずつ。
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確実に。
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変わった。
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以前の調査兵団は。
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もっと重かった。
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もっと張り詰めていた。
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死が近すぎた。
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誰も未来を語らなかった。
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だが。
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〇〇が来てから。
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兵士たちは少しずつ笑うようになった。
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食堂で会話が増えた。
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訓練後に雑談する者が増えた。
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新兵も古参兵も関係なくなった。
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そして。
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ハンジがニヤリと笑う。
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「一番変わったのはリヴァイだけど」
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沈黙。
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リヴァイが睨む。
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「殺すぞ」
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「でも否定しない」
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エルヴィンまで少し笑っている。
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リヴァイは舌打ちした。
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だが。
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否定できなかった。
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十五歳。
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初めて見た時。
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ただ眩しかった。
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地下街出身の自分には。
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理解できないくらい。
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明るかった。
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だから目で追った。
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気付けば好きになっていた。
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そして。
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恋をした。
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その感情は。
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自分でも予想していなかったものだった。
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未来なんて考えたことがなかった。
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明日生きている保証もない。
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そんな人生だったから。
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だが。
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〇〇と出会ってから。
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初めて思った。
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明日も生きたい。
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来年も。
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その先も。
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一緒にいたい。
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そんな未来を。
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「ねえリヴァイ」
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ハンジがじっと見る。
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「何だ」
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「優しい顔してる」
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「してねぇ」
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即答。
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だが。
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エルヴィンは知っている。
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している。
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間違いなく。
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そして。
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彼女が変えたものは。
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もっと大きかった。
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エルヴィンは宴会場を見渡す。
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笑う新兵たち。
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語り合う古参兵。
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以前なら考えられない光景だった。
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さらに。
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調査兵団の立場も変わり始めている。
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支援者は増えた。
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予算も以前より確保できる。
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商会との関係も良好。
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民衆の目も少しずつ変わった。
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希望のない組織。
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死ぬための兵団。
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そう呼ばれていた時代から。
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人類の未来を切り開く組織へ。
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少しずつ。
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変わっている。
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「成果も出ている」
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エルヴィンが静かに言う。
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「以前より確実にな」
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ハンジも頷いた。
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「兵士たちの士気も高いし」
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「新兵の質も良い」
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そして。
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その中心にいるのが。
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〇〇だった。
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本人は気付いていない。
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自分がどれだけ影響を与えているか。
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たぶん一生気付かない。
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そういう人だから。
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その時。
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遠くで笑っていた〇〇がこちらを見た。
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三人に気付く。
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そして。
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笑顔で手を振った。
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自然に。
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いつものように。
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ハンジが吹き出す。
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エルヴィンも笑う。
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そして。
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リヴァイも。
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ほんの少しだけ。
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口元を緩めた。
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十五歳の頃。
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地下街出身の少年は。
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未来なんて信じていなかった。
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だが今は違う。
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絶望ばかりの世界でも。
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守りたい人がいる。
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帰る場所がある。
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希望がある。
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それだけで。
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十分だった。
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そのことを。
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誰よりもリヴァイ自身が分かっていた。
#夢主
そら
255
みゅう

68
コメント
1件
まずは22話、お疲れさまでした…!歓迎会の温かい空気感がすごく伝わってきました。〇〇さんが104期の質問に一つ一つ丁寧に答える姿と、それを見守る幹部組の視線の対比が素敵です。特にリヴァイの「否定できなかった」という心情描写にじんときました。暗かった兵団に笑顔が増えていく様子が、まるで自分もその場にいるような臨場感で描かれていて、読んでいて温かい気持ちになりました。これからも楽しみにしていますね🌷