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桃ーside
クラスメイト「せんせ‐!しょうがいのがいってどうやってかくの?」
ただの、ちょっとした授業の一環だった。みんなが少し低い椅子に座って手を沢山挙げている、いつもの光景だった。ロッカーには色とりどりのランドセル。自分の名前が書かれたロッカーだけぼろぼろだった、ただ、醜かった。
先生「障害の字は出来るだけひらがなにした方がいいかもね、!」
クラスメイト「なんで‐?漢字の方がいいじゃ‐ん!」
先生「障害を持っている人に害を与えてる、障害が悪い物だと思わせちゃうと悲しいからね、!」
クラスメイト「そっか!」
「でもらんくんはみんなにめいわくかけてるよ、?」
自分に向けられる視線に、動揺が隠せず、声を殺して静かに泣いていた。
桃「は″ぁ゙ッ、ぁ゙ッ、」
「ぅ゙んッ、ひ″ッぃ゙」
起きて、汗で濡れたシーツと服が触れていた。時計の秒針が忙しく動く中で、体を起こすことが出来なかった。
頭の回らない中で足を動かして、下まで行った。
下の階に付くと、静かな視線が鋭く刺さる。ご飯を口に入れず、義弟に微笑んで、学校まで向かう。
いつもの、公園の前に着くと、靴が思うように上がらなくなる。叩かれたこと、殴られたこと、蹴られたこと。嫌な思い出がたった一つ公園に詰まっていた。
戸に手を掛け開ける。その行為までが遅く、大変早く感じた。
いじめっ子(熱湯をかける)
桃「ぁ゙つ″ッ″」
いじめっ子「だいじょうぶ‐??」
桃「ぅんッ!」
「だいじょぶッだよ″!」
偽の笑顔を振りまいて、戸を開けたところで立ち止まる。動かなくなってくる手指と、歪んでいく床。ここまで来た道を戻った。目の前がぼやけて、視界が白になった。
うるさくく響くチャイムの中で目を覚ます。火傷跡が残っている腕を気にせず、足を動かした。
保健室の机では義弟が俺に気づかず、折り紙を折っていた。余り、気に障らない様にと、保健室の先生に声を掛けた。
桃「いまってなんじかんめですか″ッ?」
少し震え気味の声が自分の口から出る。
先生「いまは、三時間目終わった所で。」
「今日は授業でる、?」
反響する先生の声とぐるぐる回る視界が合わさっていった。
桃「でれるのだけ、でるつもりです。」
少し俯いて、答える。
先生「最近はら誰かにこの事話した、?」
桃「まだです、」
「先生も見て見ぬふりですし、笑」
「かれこれ一年生からなので、」
少し笑った素振りを出して答える。
先生「酷くなってきてるなら誰かにいいなね、?」
桃「はい、」
頷いて、分かったように見せる。
先生「あと今日、らんさんの弟さんもいるけど大丈夫?」
桃「はい、お気になさらず。」
そう言って義弟の方に視線を向ける。
居心地が悪く、圧を感じる。
桃「先生、着替えありがとうございました。」
「少しまだ寝ます。」
先生「分かった。」
適当な嘘をついてベッド周りのカーテンをする。ベットに座り膝に顔を埋める。
瑞「先生、色盲ってなんですか?」
そこから聞こえたのは、綺麗に透き通った声だったけど、言葉は自分のそこに深くあった。
コメント
14件
いやー、もぉなんか、愛してる聞こえてる〰️君の番〰️♪って感じなっちゃう(?)
はい、クラスメイト○す~♪ うちらの桃くんに何言っちゃってんの?