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君は、人をいじめたことがあるだろうか。
私は、ある。
何年も経った。
もう誰も覚えていないかもしれない。
でも、私は忘れられない。
夜になると、ふとあの教室の空気を思い出す。
笑い声。
乾いた机の音。
そして、あの子の声。
「やめて」
たったそれだけの言葉だったのに、
私は聞こえないふりをした。
怖かったんだ。
自分の立場が崩れるのが。
次に標的になるのが。
だから私は、安全な側に立った。
正しいふりをした。
笑った。
あの時の自分の顔を思い出すと、吐き気がする。
皆も笑っていた。
誰も止めなかった。
でも、それは言い訳だ。
私は、自分で選んだ。
後になって問題になったとき、
教室の空気は一瞬で変わった。
「やってない」
「止めた」
そんな声が飛び交う中、
私は何も言えなかった。
言い訳すら、できなかった。
あの子は今、成功しているらしい。
努力家だったから当然だ。
それを聞くたびに、安心と痛みが同時にくる。
救われてよかった、と。
それでも私は、許されない、と。
あの頃の私は、あの瞬間しか見ていなかった。
今の私は、あの瞬間から一歩も進めていない。
時間は過ぎる。
でも、選んでしまった事実は消えない。
君は、間違えるな。
たった一度の選択が、
何年経っても胸を刺し続けることがある。
私はそれを、知っている。
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今回もチャッピーに誤字などを修正してもらっています