まぁなんも言うことないんで
スタート
ザッ…ザッ…
母「ほら、今日からここがアナタの家よ」
rb「えッ…でも…」
俺が案内されたのは段ボール箱。
嘘でしょ…ここに住めって言ってるの…?
今まで住んできた環境と違いすぎてびっくりする。
父「つべこべ言うな!!こいつが住めって言ってんだろ!!」
rb「ッ…はい…」
その日から俺の、みんなが言う、「ほーむれす」みたいなくらしが始まった。
食べ物はゴミ箱から漁って、寝床はもちろん段ボール。
みんなから薄気味悪がられて、挙げ句の果てにいじめられる。
そんな日常の中のある日、気付いたんや。
俺に感情なんて、心なんて要るのかなって。
いらないよな。
無駄に振り回されるし、心があるからこの日常が辛いし。
俺に心さえ無ければ、捨てられもしなかった。
はぁ、悲しいなぁ。
最初 から こう すれば 良かった のに 。
そして あの 日 から 3 年 が 経った 。
俺 も もう 18 才 。
この 国 じゃ もう 大人 だ 。
ただ この 国 は 戦争 を する らしい 。
相手 は W国 と 言い 噂 に よると 『とても戦争に強い国』 だ そうだ 。
そんな 国 に この 国 が 勝てる のか 。
答え は No だ 。
こんな 奴隷 だらけ で 一人 一人 が 栄養 失調 みたい な 国 が 、
その 国 に 勝てる はず が ない 。
ただ しかし 、 政府 とは 理不尽 な 物 で ある 。
勝て も しない くせ に 他国 に 喧嘩 を 売る 。
最低 だ 。 この 国 に 生まれた 人 が 可哀相 すぎる 。
だから 俺 は 自分 の 身 を 守る 為 に この 国 を 出よう と 思う 。
さようなら 、 この 国 。
俺 は この 国 の 名前 すら 把握 して ない けど 、 ありがとう 。
じゃあ な 。
rb「 ふぅ~ … 」
良かった 。 いい 寝床 が 見つか って 。
あたり は 全部 緑色 。 いろいろ な 花 が 綺麗 に 咲き 誇って いる 。
そして この 広場 の ような 場所 の 真ん中 には 噴水 が 置かれて いて 、
噴水 の 形 は まぁ 、 簡単 に 言うと W国 の 「 えんぶれむ 」 の 形 だった 。
もしか した ら W国 を 信仰 して いる 所 かも しれ ない が 、 まぁ その 辺 は いい と して 、
よく 見る と 歯車 と 輪 が 浮いて いる 気 が する 。 「 とりっく あーと 」 の よう だ 。
そして 端 には ベンチ 。 こんな 最高 の 寝床 他 に ない 。
日 当たり も いい し 、 もう この まま 寝て しまい そう だ 。
??「あれ…こんな所に…子供…?」
…?
誰 だろうか 。 もしか して ここ の 管理者 かも しれ ない 。
rb「 すみません 。 ここ の 管理者 様 で しょう か 。 勝手 に 入って 申し訳 御座いません でした 。 直ぐ に 出て いきます ので … 」
??「あ、いやいいよ!君迷子でしょ?すぐ家に返してあげるからね…!」
迷“子” … ? いや そんな 事 より も この 人 の 名前 が 知りたい …
rb「 あの … もし 良け れば 御 名前 を お 教え 頂け ない で しょう か ? 」
??「あぁ、名前?この国で俺の名前知らない人いたんだ…」
ht「俺の名前はひとらんらん。気軽にひとらんって呼んでね!」
ひとらんらん …これ から ひとらんらん 様 って 呼ぶ か … ?
いや でも 「 呼んで 」 は 命令 だから ひとらん 様 か …
ht「君の 名前は?」
名前 …
名前 、 か …
そういや なかった なぁ …
あ 、でも周りから 言われ てた 呼び名 は …
rb「 無能 」
ht「!?」
rb「… と 、呼ばれて いました 。」
実際 これ は 事実 だし 、 名前 なんて ない から 呼び 名 で いい はず …
ht「…そ、っか…」
そう 言う と ひとらん 様 は 俺 の 目 の 前 で しゃがんだ 。
rb「…、?」
俺 がその 行動 を 理解 出来ず に いる と 、
ht「…、」
ぎゅ、
rb「 !? 」
ひとらん 様 は 俺 を 強く 抱き 締めた 。
rb「 ひ 、 ひとらん 様 !? ど 、 どうし ました !? 」
ht「……」
そう 言っても ひとらん 様 は 俺 を 抱き 締めた 儘 動かない 。
ht「…君、家ないでしょ」
rb「 … ? ない です けど … 」
ht「戦闘能力はある?」
rb「 あり ます けど … 」
一体 この 人 は 何 を 求めて いるの だろう か …
ht「じゃあ、俺と戦わない?」
rb「 たた … かう … ?」
ひとらんの口調が掴めない…
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