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#かんとりーひゅーまんず
Achan
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街頭が辺りを照らす頃、人目を気にせず泣きわめきながら走っている国がいた。
息切れが……。
近くの公園に立ち寄る。ふぅ、と一息つきベンチに腰掛ける。
『もう知りませんから!!』
先ほどのセリフを反芻する。我ながら子供っぽい別れ方をしたと反省した。
先程の出来事が勝手にフラッシュバックする。
時刻は22時。人気のないオフィスに2人が新規プロジェクトのため資料を持ち寄り残っていた。
「ここは〜〜のほうがいいんじゃないか?」
肩を組んできながらそう言った。彼の心情はサングラスで隠れて分かりづらい。
そんな彼の大きな手のひらを祓い除け
「でも、ここはーーのほうがコストを削減できます。」
しかし負けじと自分の意見を言うアメリカ。
「あとここも☓☓より〇〇のほうが効率がよくなるぞ」
「それにこれは私のプロジェクトです。アドバイスは嬉しいですが、ちょっとは任せてくれてもいいのですよ?」
少し躍起になって言い返す。アメリカさんの考えにも納得だが今回は私が主に先導している1大プロジェクト。何が何でもいいものにしたい。
「怒ってる?」
きゅっと資料を持つ力が少しばかり強くなる。
「いえ」
次の瞬間、ガバっと覆いかぶさる様な形になっていた。いわば壁ドン状態。
「本音が聞きたい。」
真剣な顔をするものだ。その時は光がサングラスに差し込み彼の目が透けて見えた。疲れていたのか本音が出てしまった。
「いつもいつも自分の考えばかり押しつけて!少しは私の意見も聞いてください!」
唖然としているなか追撃するように矢継ぎ早に言葉を紡ぐ。それはどれもこれもアメリカに対する不満だった。
「もう知りませんから!!!」
と言って強引に腕を振り払い逃げるように帰った。追いかけてきていた気がしたが、その時は無我夢中で走っていたため気づく由もなかった。
ぐるぐると先程の出来事を思い返していると自己嫌悪が強まった。すべて自分が悪いのは百も承知だ。
あぁまた涙がこみ上げてきた。
そんな時、それとほぼ同時に雨が降り始めた。雨脚は徐々に強くなっていきやがて自分の服をずぶ濡れにするのに時間はかからなかった。
「〜〜!!」
どこかで声がした。聞き馴染みのある……。
「っー!!」
徐々に暗闇から姿を現す。それは今1番会いたくない相手だった。
「Japan!!」
「アメリカさん…」
彼もまたこの大雨の中走ってきたのかずぶ濡れで息が荒かった。
謝らなければ…そう思い出し口を開ける。
「あのっ!」
「「申し訳ありませんでした!」」
声がかぶる。少しの気まずさで沈黙が続く。何か言ってカバーしないと…といった思考が巡らされる。
でも先に口を開いたのはアメリカさんだった。
「その…俺のおせっかいでこんな…。」
「ちがっ…ちがいます!」
ガバっと立ち上がる。
「私が悪いんです。こんな事を言うのもなんですが、仲直りしませんか」
と相手に持ちかける。そして両腕をひらいてハグ待ちのような体形になった。
「っ?!」
面食らった顔をしたが理解したのか大人しくハグをした。
両者びしょ濡れでなんとも不思議な感覚。でも気分は悪くない。
「うん…。帰るか」
「そうしましょう。明日も仕事ですからね」
雨はすっかり止んで空では一番星が輝いていていた。
コメント
1件
第1話読んだよ〜!!😭💕 国同士のケンカと仲直り、尊すぎる…!! 「もう知りませんから!!」って走り去るJapanちゃんと、雨の中追いかけてくるアメリカさん、序盤からエモすぎて胸がギュッてなった🥺 しかも二人同時に「申し訳ありませんでした!」って謝るところ、もう完全に青春だよね…✨ 最後ハグまでして、雨上がりの一番星って演出も最高すぎるよ〜!! 続きめっちゃ気になる!!次も楽しみにしてるね⋆♡