w「omr?あぁ、曲作ってんだろ?」
「お前も知ってたん?」
w「知ってるよ笑あいつ、学校中で噂なってるもん笑笑」
「まじかよ笑でも意外といい曲らしいぜ?」
w「へぇ〜?」
w「くだらね〜、音楽なんかして笑笑」
「あははは」
俺の学校では、最近omrって奴の噂が広まっている。
噂では音楽をしているらしい 。omrとは同級生で話した事なんてない。だってあいつが学校に来ないからだ。
唯一来るときといえば学校行事くらい 。
そんな彼は少し周りと違っていて、奇妙なオーラが出ている。
「なぁwki、今日部活来れるか?」
w「あーすまん!今日用事あって」
「そうなん?おっけー!先輩達にも伝えておくわー」
w「あざすー」
小さい頃、テレビでサッカーに憧れて、父ちゃんとよくサッカーをしていた。
部活もサッカー部に入り、俺はサッカーでやっていくと決めた。
だが最近、サッカーの面白さというものを失ってしまった。 やる気も出ないし仲間と争うし…
なんだかんだで今日はサボる。何が好きなのか、何を求めてるのか分からなくなった俺はゲームをするばかり。
w「いつからこんなんなったんだろうなぁ…」
正直、サッカーを辞めてしまいたい。でもそんな事を両親に言ってしまったら、どんな反応をするのだろうか?
毎日考えてしまう。今までの努力が全部無駄になると思うと…。
w「ま、どうせなんも出来ないしな」
と、俺はふとomrの事を思い出した。
w「あ、そういえばあいつの曲聞いてなかったな…。」
パソコンのマウスを動かし、検査を押す。
一番上に、「immature」というアカウント名があった。
登録者は少なく、再生回数はそこそこ。
w「まぁ、こんなもんだよな」
と、最新の楽曲を聴いてみる。
w「何これ…」
まるで、音楽で感情を表現しているかのように…
ロックを引き立てているギター。音を滑らかにしているキーボード。まるで全体を包み込むようなドラム。それに応えてリズムを刻むベース。
だけど何よりも、ボーカルが凄く良い。
w「あいつ、こんな声だったのか…」
声変わりの時期だが、まだなのか?それとももう終わってるのか…?
これで終わってるんだったらどんだけ声が高いのか…。
w「男ってこんな高い声出せるんだ…」
高いんだけどキーンとしない声。 鳥肌が立った。
w「音楽で感動するの初めて…こんな事あるんだ」
俺はプロフィールを見た。
w「『14歳。たまに曲投稿します。』か」
14歳でこれだけの才能があるんだ。天才としか言いようがない。
でも「immature」ってどういう意味だ?未熟…?未熟って、未完成って事だろ…?これは未完成じゃないって事か、?
いろんな考えが俺の脳をぐるぐるさせる。脳汁が出そうだ。
w「音楽、やってみたいなぁ…」
「おいwki…今なんて言ったか?」
w「え?父ちゃん!?」
「まさか音楽やりたいとか言うなよ…?」
w「そ、そんな…笑」
新しい話です!投稿頻度少ないと思いますが楽しみにしててください。
コメント
3件
新しいのも良すぎです!
うひゃぁあ楽しみぃ🫶🫶