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…ライムさんは、無事でしょうか？
ちゃんと、脱出出来たでしょうか？
私は、ライムさんが脱出する時まで、ちゃんと「おねえたま」でいられたでしょうか？
…その答えは、私では分かりません。
けど、私は守りたい物を守れたので、それで十分です。
旧受付所の、赤がかってる視界の中。
どうやら、私はいつの間にか自分でも答えが分からなくなってたようです。
でも、今やっと答えを導き出せました。
私が守りたいのは、名家でも、あじさい保育園の皆さんでもなく、
「ライムさん」です。
この答えに、後悔はありません。私の全てをかけて守れましたから。
…ああ、もう全て終わりそうです。
この騒動も、私の事も。
10枚メダルを用意できなかった私を、門は通してくれないようです。
でも、こんな結末も、悪くないです。
私は、全てを賭けて守れたので。
例え、他の人から見たら「バットエンド」でも、私の中では「ハッピーエンド」です。
…ライムさん、こんな不甲斐ない姉ですみません。
…けど、何があっても守りきったので、許してはくれませんか。
岡田先生。例え、それがどんな選択でも。
後悔しないようにしてくださいね。
そうして、私は視界が真っ黒くなって、狭い部屋に閉じ込められました。
でも、後悔は全くないです。
私は…守りきれましたから。
そうして、目を瞑りました。
最期に、ライムさんの、私を呼ぶ声が聞こえた気がしました。
