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※恋愛要素があるかも

♩*。♫.°♪*草薙寧々視点。♬꙳♩*。♫


寧々「ねぇ、類」

類「なんだい?」

練習の帰り道、類に声をかける。

寧々「えっと…公園に行かない?」

類「?」

突然のことに驚くのは当たり前だ。でも、言いたいことがある。


寧々「類」

類「なんだい?」

私の前に類がいて、類の前に私がいる。当たり前だけど、あの時は…

寧々「――ごめんなさい」

類「え?」

私は頭を下げ、謝った。

寧々「…最近、夢に中学校の時の類が出てくるの。その時の類は、あ、えっと…フェンス越しだったんだけど、凄く寂しそうで…どうして、あの時気付けなかったのかなって…今更だけど思っちゃって。だから…その…ごめんなさい」

類「………」

その時、私は下を向いていて分からなかったけど、類は笑ってたと思う。

類「――大丈夫だよ」

寧々「……え?」

類「だから、大丈夫だよ」

優しく、嬉しそうに類は笑って言った。

寧々「で、でも…あの時私が類に_」

類「そんなこと言わないでくれないかい?」

今度は寂しそうに笑った。

類「寧々がいたから、頑張れたんだよ」

寧々「え…私が?」

驚いた。私は、何も出来なかったのに類の救いになっていたと考えると少し嬉しくなる。

寧々「でも、さ。私、何も出来なかったよ?」

類「それでも、僕が頑張れたんだから良いんじゃないかい?」

なにそれ。と呆れてしまった。

類「…じゃあ、歌を歌ってくれないかい?」

寧々「歌?なんで?」

歌いたくないわけではないが、なぜ歌なのかがわからない。

類「寧々の歌は昔と今、全然違うだろう?もしかしたら、未来はもっと違う歌かもしれない。だから、今の歌を聞きたんだ」

寧々「…分かった。何歌えばいい?」

納得だが、何を歌えばいいのかが分からない。

類「…じゃあ、“箱庭のコラル”はどうだい?」

寧々「…分かった」

スゥ…と息を吸い、歌う。


砂浜に流れ着く未来


拾い集めて繋いでく


それはきらきらで


此処に影を落とすの


解らないまま歩いてる


ふわふわとした何かを抱えて


微かに怯えている


息を吸っても全部


溜め息になったから


少し波音に甘えた


青空の終わりと夜空の始まりの間で


私は押し潰されそうになった


曖昧なコラルは橙に染まっても尚


この歌を歌って 私 進んでいけるかな


海の底に手を伸ばした


足りないものが其処にあるのだと


誰かが言っていたから


耳塞いでもどうせ


聞こえてしまうから


鍵を掛けて目を瞑った


夢のまにまに漂っては


消せない染み薄めたくて


私は深く潜っていってしまった


苦しくて辛くて悩んで誰かの所為にして


この歌を歌えないままで沈み続けるだけ


揺ら揺ら


あの日の影が冷たい手を掴んだ


青空の終わりと夜空の始まりの間で


私は押し潰されそうになった


曖昧なコラルは橙に染まっても尚


この歌を歌って 私


良いかな


叶わない願いなら世界は始まる事も無くて


あなたに出会う事も無いままで


箱庭のコラルは未来に眩んでも尚


この歌を歌って 私 笑ってみせるから


♩*。♫.°♪*FIN。♬꙳♩*。♫

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