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こんにちはー!!最終回!
四話の読み切り、凄く楽しかったです!!
また、リクエストがあれば、リクエストBOXまで、よろしくお願いします🙇🙇
叶『』葛葉【】
2人はベッドで抱き合いながら沈黙を貫いていた。
背中に回された腕の温度が、やけに離れない。
『……重くない?』
【重い】
『軽いでしょ、僕』
【そういう意味じゃねぇ】
くす、と喉の奥で笑う音。
『葛葉、今ちょっと素直だよね』
【は?】
『ちゃんと僕に寄りかかってる』
言われて気づく。
確かに、逃げてない。
振りほどける。
でも、しない。
【……別に】
『うん。別に、でいいよ』
顎が肩に乗る。
呼吸が首筋に触れる。
『ねえ葛葉』
【なんだよ】
『今日さ、配信で葛葉が笑ったとき』
【……?】
『僕、ちょっと嬉しかった』
【は?】
『僕の言葉で笑ってくれたから』
鼓動が跳ねる。
【そんなん、いつもだろ】
『うん。でもさ』
身体を正面に向けられる。
目が合う。
『配信の笑いと、今の笑いは違う』
逃げられない視線。
『今は、僕だけの笑いでしょ?』
【……調子乗んな】
頬に触れる指。
『乗ってないよ。大事にしてるだけ』
その声は、少しだけ低くて。
『僕ね』
指が絡む。
『配信の相棒も好き。でも』
絡めた指先が、強くなる。
『こうやって、誰にも見せない僕を選んでくれる葛葉が、もっと好き』
【……っ、言いすぎ】
『本音だよ』
【……ずりぃ】
『うん。知ってる』
小さく笑う。
『葛葉はツンツンしてるけど』
【何だよ…】
『でもちゃんと、僕を選び続けてくれてる』
指を握り直す。
『だから僕も選ぶよ。何回でも』
静かな夜。
【……なあ】
『なに?』
【もし、バレたらどうすんだよ】
『この関係?』
【……ああ】
叶は少し考えて、微笑む。
『そのときは』
額を合わせる。
『また二人で選べばいい』
【簡単に言うなよ】
『簡単じゃないよ。でも』
優しく、真っ直ぐ。
『配信は配信。リアルはリアル』
唇が触れる。
今度はゆっくり。
『僕たちは、どっちも嘘じゃない』
指先がなぞる。
『完璧な相棒も』
もう一度、触れる距離。
『夜に会う恋人も』
息が重なる。
【……なら、ちゃんと責任取れよ】
叶の目が柔らかく細まる。
『もちろん』
【逃げんなよ】
『逃げないよ』
指を絡めたまま、軽く口づける。
『葛葉がいる限り』
【……じゃあ、選んどけ】
『なにを?』
【俺を】
一瞬、驚いた顔。
そして、静かに笑う。
『うん』
迷いなく。
『僕は、君を選ぶ』
夜は深くなる。
見せない関係。
見せない選択。
それでも。
完璧な相棒として並びながら、
誰にも見せない顔で。
今日もまた、
互いを選び続ける。
――終わり。
コメント
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描いてくださりありがとうございました!