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第七話「学園の影、“魔法管理局”が動く」
――深夜、学園の外れにある地下施設
ゴォォォ…
魔法障壁で守られた秘密空間に、黒いローブを纏った人影が集まっていた
「……やはり、あの少年の力は“それ”だな」
「魔力量、計測不能。属性制御、無限。精神干渉への完全耐性」
「これは国家管理の枠を超えている」
「このまま放置すれば、世界均衡が崩れる」
中央の男が口を開いた
「“日本”を回収しろ」
その言葉と共に、闇が揺れる――
***
翌朝、日本は元気にパンをくわえながら登校していた(←魔法で空中移動中)
日本「おはようございまーす!」
アメリカ「また空飛んでる!?普通に歩けよ!」
イギリス「……今日、なんか気配が変だな」
ロシア「うん、“重い風”が来てる」
フランス「学園に、余計なものが入り込んだ気がする」
日本「えっ?どこどこ?妖精さん?」
イギリス「お前じゃないと見えねぇのやめろ!!」
***
その日の授業中――突如、警報が鳴った
ブワァァァアアアア!!!
『警戒レベルS発令。全生徒は安全区域へ退避してください』
教師「こ、これは…!?外部組織が学園に侵入!?」
すぐさま、魔力制御部隊が展開されるが――
侵入者は、彼らの遥か上
黒いローブの人影が、一歩ずつ学園中央に向かってくる
「我々は魔法管理局所属」
「対象“日本”を回収する。お前たちに拒否権はない」
教師「バカな…ここは教育機関だぞ!?」
ローブ「だからこそだ。力を育てれば育てるほど、制御は不可能になる」
「“彼”は、存在してはならないんだ」
***
その頃――生徒会室
ドンッ!!
アメリカ「はあああああ!?あいつを連れて行く!?」
フランス「それって…捕まえるって意味よね?」
イギリス「……やらせない。そんなこと、絶対に」
ロシア「ふふ…面白いじゃない」
***
一方の日本、というと
日本「えっ!?わたし、捕まっちゃうんですか!?あの、悪いことしました!?」
(しゅん…)
管理局の隊員が魔法鎖を構え、彼に向かう
「これ以上動かないでください」
「力を封じ、適切な施設で再教育を受けていただきます」
日本「えぇぇぇ!?でも、明日お菓子作るって約束が…!」
生徒会「待てやァァァァァ!!!!!!」
ゴゴゴゴゴゴゴッ!!
風が裂け、雷が走り、氷の壁が立ち、バラの花が舞う
各国トップクラスの魔法使いたちが、日本の前に立ちはだかる
アメリカ「ふざけんな。Japanは、俺たちの仲間だ」
フランス「お菓子の約束も、守ってもらうよ」
ロシア「勝手に“所有”しないでくれる?」
イギリス「……理由がどうあれ、あの子を連れていくことは許さない」
日本「みなさん……(ぽかーん)」
ローブ「抵抗するというのか?」
イギリス「当然だろ。全員かかってこい。世界大戦でも、受けてやる」
ドン!!!
空間が揺れ、全面戦争の火蓋が切られようとしていた――
***
次回予告
第八話「守るための戦い、はじめての“怒り”」
・日本、誰かを守るために初めて感情が爆発
・「みんなに手を出すなんて……怒っちゃいます」
・ついに“封印術式”が解除される……!
コメント
2件
どうなるんだろうな〜♩