何ヶ月も経ってしまいましたが続編です!
①、②もあるのでぜひ読んでください!
(1話は災害要素があります。書いたのは2023年6月です。)
それでは本編どうぞ!
俺は最低や。
そんなのは分かっている。
陰キャさんは今、記憶喪失だ。俺のこともKunさんのことも、知らない。
それを都合よく使っている俺は、最低だ。
ひまじん)退院おめでとうな、陰キャさん
陰キャ転生)俺の記憶は…?
ひまじん)うーん…
ひまじん)、俺医者に言われたんやけど
陰キャ転生)何?
ひまじん)…体調が急に変わることもあるかもしれんから、できるだけ見てて欲しいって
陰キャ転生)別に平気だけどな
ひまじん)同居してもええか?
陰キャ転生)は?
陰キャ転生)え、え…ゑ?
ひまじん)嫌か?
陰キャ転生)べ、別にぃ?
そんなこんなで同居生活がスタートした。
陰キャ転生はマズイと感じた。記憶喪失して相手のこともよく知らない。しかし、好きだと思ってしまった相手と、同居?
無理だろ!!
ひまじん)陰キャさん連れてくるために部屋片付けたんやで!
陰キャ転生)ぅぉ、むっちゃ綺麗
一瞬、陰キャ転生の目にレッドブルまみれの部屋が見えた気がした。
ひまじん)あ、ベッド1個しかないから我慢してな
陰キャ転生)うぇっ!?
ひまじん)…嫌?
ひまじん)すまんな俺デブやから…
陰キャ転生)嫌じゃねぇよ、
ひまじん)…やった、
ひまじん)あ、参加型は…どうする?
陰キャ転生)俺なんも知らねぇけど、良いの?
ひまじん)いいに決まっとるやろ、俺と一緒にやろうや。
陰キャ転生)ひまじんと一緒なら…
我ながらキモイな、と感じる。
しかし予想とは違いひまじんは驚いた顔で俺を見た。そして笑った。
ひまじん)なんや陰キャさん、可愛ええなぁw
目の前の景色にノイズがかかって、今見ているより少し痩せた彼の笑顔と、今の彼の笑顔が重なった。
その瞬間に流れ込んでくる記憶。
頭が割れそうな勢いで。
今まで遊んだ仲間も、さんざん俺を怒った仲間も、よく食べた飯も。
あの日のお前の笑顔も。
何もかも。
陰キャ転生)……ひまじん
ひまじん)どした?陰キャさん
陰キャ転生)俺、全部思い出したよ
ひまじん)…は?
陰キャ転生)ひまじんの事もKunさんの事も、このさんとかあっしーとか…まだ他にもいるよ
ひまじん)嘘、
陰キャ転生)虚言癖のお前よりは、正直者だよ!
その瞬間、ひまじんの目から大粒の涙が零れた。
そして勢いよく陰キャ転生に抱きついた。
陰キャ転生)へへ、w
ひまじん)…良かった、ほんまに良かった…
陰キャ転生)…ん、
ひとつだけ違った。
戻った記憶と今の感情が。
俺、ひまじんが好きなんだ。
その感情に今やっと気付いた。
コメント
2件
スーッ…神作品過ぎて泣けた😭
あ~やばい最高