──────ガンマス視点──────
私は、ワープ路を作りだす。禍々しい光を見ると、毎度思う、悪趣味だと。しかし、ここを通らなければ目的地に行くことは出来ない。
──────「行ってきます。」
私はそう言い残し、短くはあったが思い出の詰まった城を飛び出す。
それに触った後、世界が歪み出す。グラり、グラりと景色がゆれ、それに合わせて、目の焦点が合わなくなっていく。星空から星だけを抜き取ったかのような黒く、見たものを恐怖におとしいれる色は辺りをつつみ、私を目的地へと誘う。
一瞬強い光にあてられ、目を反射的に瞑る。光が消えたことを確認し、目を開けばそこには暖かな色に包まれ、美しい噴水が透き通った透明な水を吹き出す。地は雲出てきておりしかし、しっかりと地に足をつけて歩くことが出来る。
「動くなッ!!」
そんな鋭い声に私は引き止められる。後ろを振り返れば美しい翼を悠々と広げ、私の前に立ちはばかる。
「どうかしましたか?」
私がそう聞き返せば、とぼけるな、と追求してくる。そして、私に純白の槍を突きつける。
「なぜ、生きてるものがここにいる…ッ!?」
「何か問題でも?」
そう呑気に問うと、明らかに苛立ちを覚えた顔で言い返してくる。
「問題大ありだ!!ここは『天国』なんだぞ!?」
「あ、そうなんですか?わたし的には天国と地獄の狭間に出る予定でしたが…間違えちゃいました!」
そう、ここは地上で良い行いをし、死んだものが報われる為だけに存在する死後の場所。天国。極楽浄土とも言うらしいが、基本的には天国という名で統一されていたはずだ。私は、天国と地獄の狭間を目指していたが、どうやらワープ場所を間違えてしまったらしい。
しかし、そんなおっちょこちょいのミスに天使の兵は激しい怒りを覚えているようだった。
「バカにしているのか!?お前が死人ならば、付き添いの天使がいるはず…!!どこにもいないでは無いか!!」
そう大声で言われれば嫌でも目立ってしまうもので、困ったものだ。と、ため息ひとつつけば、その兵はさらに怒り狂う。
「ため息を出したいのは俺の方だ!!とりあえず、生きているのなら地上に戻りなさい!戦争中だろ?今なら俺が戻してやるから。」
怒っている割には親切な対応に感心するが、その隙が命取りというもの。素早く刀を抜き心臓部──────魂を直接剣で貫けば喋ることも出来ず、体が塵とかしていく。その塵には光出てきており、キラキラと輝き、風に乗せられ、舞う。綺麗だ、なんて思えば、魂だけになっている天国の住人は逃げ出し、たくさんの兵士がこちらに向かっているのがわかる。ドタドタ、なんて足音は雲の上ではならないし、天国の人々は飛べるため、みんな急いで飛んで逃げ回る。1人殺しただけなのだが、ここまでの同様さは平和ボケしたからだろう。私は見せしめとばかりに、兵だった塵を手の上に置き、ふっと息を吹きかければさらにその塵は舞っていく。
「そこの生き人を捉えよッッ!!!」
「「「は!」」」
大勢の声と共に武器を持ったものたちが一斉に私におそいかかる。ギラりと光る鉄製のものに、少しだけ興味が湧くが、おそらく鉄でできたものでは無いのだろう、と直ぐに思いなおす。久しぶりの戦闘に少々高揚してしまった気分を沈め、冷静に刀を構える。
「参るッ!!」
その言葉と共に、私は足に風を付与し、高く飛び上がる。天使も私をおって、純白の翼を広げ、追いかけてくる。私は、それをひらり、ひらりと交わしながら、急に近ずいて刀を振るったり、ちかずくと見せかけ、近ずかなかったりとフェイント混じりに彼らと交戦する。
「ガンマスさんお覚悟!!」
自身の名前が呼ばれ、気が逸れる。そこにはひなさんが弓を構え、私に狙いを定め、打った後であった。私はすぐさま刀で矢を切り落とすが、その間に追いついた天使が槍で一突きしようとしてくる。リーチは圧倒的に槍の方が長いため、一見不利だが甘くみてもらっては困るのだ。思いっきり刀を投げ、天使の心臓を貫く。鎧は天使にとってはさぞ重いし、普段戦闘になれていないこういう奴らならばこの手は有効であるのだ。その天使は塵とかし、そのまま雲に落ちていく。
「同胞は失ったが、相手は武器がない!畳み掛けろ!!」
そんな掛け声とともに、十数体が同時に襲いかかってくる。確かに、武器がなければ為す術もない、のかもしれない。だが、それならばこの服装にはどんな意味があるのか、見た目で判断することは出来なかったのか。
そう思いつつ、宙を掴めば、そこにはお祓い棒が握られる。
「一応巫女もしてたんで!!」
そう言って、お祓い棒を降れば、光球のようなカラフルに光る球体が無から現れる。そして、まっすぐに彼らの魂へと向かい、魂に触れた瞬間爆発する。
「人生の先輩に叶うわけないですよねw」
そう、一言煽ったとしても、彼らは既に塵となって消えていた。ここまで暴れたのなら、と目的の人物を探す。ここまで来たら止まれないのだ。そう思いつつ、私はSの字のヘアピンを髪に止める。
ここで切ります!!なんか今回はスムーズにかけちゃってびっくりです!戦闘シーン描くの楽しいですけど難しいですね…。でもめっちゃくちゃワクワクして楽しいんですよね〜。ガンマスさん編、いつ終わるのかちょっと今のところ分からないんですよね…。代わりにれいまりさん編が短くなるかもしれませんね?まあ、ガンマスさん編関係なくれいまりさん編は短そうですけどね…。とにかく!頑張ります!!完結…今年中には難しいかもしれません…。1周年記念とか出来たらすみませんw。完結まで突っ走りますので!皆様!応援お願いします!
それでは!おつはる〜!!
コメント
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拙者戦闘シーン大好き侍!!!! 戦闘シーンは栄養価が高いですぐへへへへへへへへへ
弾幕やん...もう霊夢だよ完璧に ...あガンマスさんが風系なのは霊夢の空を飛ぶ程度の能力からか?
かっこいい…