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わんくっしょん
「お前、優秀だし少佐になる?」
「…は?」
こんな会話から俺の人生は変わった。
前からグルッペンと俺は仲が良かった。
でも、位が違うかった。
グルッペンは総帥の子として生まれてきた。
それに比べて俺はそんなグルッペンの召使。
今はグルッペンが総帥だからタメ口でも問題ない。
「何いってんだグルッペン。どっか頭でもぶつけたか?」
「いや、お前普通に優秀やん。」
俺が総帥室の花に水をやってるときにこんな話するか?普通。
それに俺はあくまで女だ。
「何いってんだ?グルッペン。女の俺がそんな少佐なんかなれねぇ…」
「…いや、なれる。」
グルッペンが机の上で手を組みながら言ってる。
珍しく真面目だ。
「誰がなれねぇって決めたんだ。」
確かに、言われてみればそうだ。
なんで女がだめなんだ。誰が決めたんだよ。
「お前、そんなことで昇格な。」
「ハイル・グルッペン。」
グルッペンが少佐のバッチを手渡す。
「おめでとう、君は今日から少佐として活動できる。」
「ありがとうございます。」
「堅苦しいな〜礼ぐらいタメ口でいいって〜」
「いや、いつもタメ口やろ。それにそんなん言うんやったらお前もタメ口にしろや。」
「確かに」
ナギサがドアノブに手を掛ける。
「じゃあ、俺は自室に戻るから。”くれぐれも”他国に宣戦布告なんかすんじゃねぇぞ。」
「…努力はしよう。気分によるがね。」
「絶対すんじゃねえぞ💢」
ナギサが強くドアを閉める。
今日から俺は少佐…女の俺が…
母さん、こんなの見たらどんな事言うんだろう。でもいっか。
どうせあの世にいるんだし…。
続く