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メアリード「これは大変なことになったわね……2人とも亡くなってしまうなんて。それに館が潰されていたわね…」
私は大魔法師メアリード。同時に魔物退治もしているわ。
この森、ずっと異変ばかり起きているわね。
ん?何かしら。木の下に腰をかけている人…。
よく見たらディサイアのお仲間さんね。
確か名前はカヤト…君、だった気がするわ。
メアリード「ねぇ、貴方…」
気を失っているのかしら…?それとも、寝ているのかしら。
取り敢えず、ここは危ない気がするわ。私の家へ入れてあげましょう。
カヤト「…んで寝てた」
メアリード「よくそこで眠れるわね」
カヤト「眠たかったから」
メアリード「なるほど治療中ね…ご飯は食べれるの?」
カヤト「ん〜まぁ?」
メアリード「じゃあいけるわね」
カヤト「外出なきゃ良かったわ。帰ろうにしても道覚えてねーしさ」
メアリード「兎に角、見つかって良かったと思うわ。あっ、今はご飯大丈夫?減ってない?」
カヤト「大丈夫じゃねーし」
メアリード「分かったわ。待ってて、今作っくるわ」
カヤト「うま」
メアリード「口にあって良かったわ。血は欲しいって気持ちはもうないのかしら」
カヤト「ない。髪は戻ってるけど、まだ完治してなかったような気がする。一日だけ」
メアリード「5日ですってね」
カヤト「何?情報屋?」
メアリード「違うわ。ここら周辺噂が飛び交いやすかったりするのよ」
カヤト「へー。…思ったけど家ちっさいね」
メアリード「別に大きくなくても良いかなと思ってこの形にしたのだけれど。地下もあるのよ、見てく?」
カヤト「…見たい。見せて?」
メアリード「ついてきて」
カヤト「うわ暗っ。ランプじゃ灯せれる面積小せぇって」
メアリード「ここには幾つか部屋があるわ。離れないで頂戴ね」
カヤト「虫とかいない?いるよな」
メアリード「あーいると思うわ。でも、虫程度、どうってことないわよ。むしろ可愛いぐらい」
カヤト「キモいんだよ。早く滅んでほしいわ」
メアリード「どうしたの、私の裾強く握って。もしかして苦手なの?」
カヤト「…んおう、脅かすなよ、まじおもんねーから」
メアリード「ふふっ、そんなことしないわよ」
カヤト「やったらまじで殺すからな」
メアリード「…ここよ。開けるわね」
ギィィィィ…
カヤト「埃やば。んもー無理だってっ!!!っなんか出そう」
メアリード「長らく地下入っていなかったからね。掃除もろくにしていないし」
カヤト「この瓶何?」
彼は瓶を持ち上げる。
メアリード「これはね、かつて大昔に封印した悪魔の力が宿っているわ」
カヤト「なんか、本で見た。女王が救ったって」
メアリード「それは上部の話。本当は私が救ったの、それで来世は平和に過ごせれるようにと思いを込めて輪廻転生をさせたわ。それと、この悪魔によって乗っ取られてしまった子も転生させたわ。悪魔がその子に出て行って転生に影響を与えているのかはわからないけど」
カヤト「それがこの瓶?」
メアリード「えぇ、もうその瓶。古いから変えないとね」
カヤト「ふーん、どうりで出せなかった訳だ。お前のせいだったんだな」
メアリード「…っ!?今、何て、」
カヤト「お前のせいで転生先でも上手くいかなかったってことだよ。この世は力こそが全てだ。力なくして何になる」
い、一体何が起こっているの?もしかして、転生した先でもまだ宿ったままだなんて。
メアリード「や、やめて頂戴!!!」
私は瞬時に魔法で身動きを取れなくした。
メアリード「やめなさい、悪魔」
カヤト「…解けよ」
メアリード「いいえ、解くわけにはいかないわ。話を聞かせてほしいの」
カヤト「やだね。んっと!!」
パリーン!!
メアリード「はっ!」
カヤト「この瓶、脆すぎんだろ。なぁ?大魔法師さん?」
メアリード「っ…やる気なのね」
カヤト「あたりめーだろ、ずっと探してたんだ。突然消えるはずないって。もうあんときみてーに殺される訳にはいかねーな」
メアリード「また貴方を止めなければいけないのね…っ!」
カヤト「お〜い動きが鈍いぜぇ?おばさん」
ギリギリで何とかバリケードを前方に張ることに成功。
メアリード「気づくのに少し時間がかかったけど、対応できないことはないわ。もしかしたらまた私に倒されるんじゃないかしら?い、以前と何ら変わりはないのねっ!」
カヤト「煽んな、よっ!」
メアリード「うぐっ!」
バチン!!ドサッ!
私は、バリケードを弾かれ、衝撃で後ろへ倒れてしまった。
すると彼は覆い被さる形で馬乗りになり、両の手を床につける。
カヤト「おいもう動けねぇんじゃねーの?初めっから決まってんだよ、バーカ」
メアリード重くのしかかっているから動けないのよ。私は呆れた顔をする。
カヤト「ん〜?流石の大魔法師様でも長生きしすぎて衰えてんじゃねぇんですかぁ?お前はもう現役引退かもなっ?あっはははっ!」
調子乗るとすぐにこれなんだから。まったく、今も昔も何も変わっていないわ、って…
ドガッ、ドッ!!!
カヤト「ッハハッ!ざっこぉ〜♡そんまま惨めに殴られてろっ」
急に顔を殴ってきたのだ。
カヤト「ま、でもお前結構良い体してっから、、、体売れば?金になんだろ、知らねーけど」
そろそろ黙らせようかしら。
メアリード「私の力、舐めないことね。チェンジエモーション:ブルー」
カヤト「え……な、何だこれ。あう、涙が止まら、、な、何した?!」
メアリード「私のメイン魔法は感情を変化させる事よ。サブ魔法は火や水とか、メインじゃないからそれほど火力は無いけれど」
カヤト「ひっぐ、、うぅ」
メアリード「こっちの方が軽く収まりそうだったし…」
カヤト「なんだよ、もう!!バカ!バカ!バカ!バカァ!」
彼は拳を私の体に何度も軽く打ち付ける。
メアリード「ちょ、ちょっと、あまり強く叩かないで頂戴…。ここは他の瓶もあるからこれ以上派手に動かれては困るもの」
カヤト「は、早ぐぅ゛〜〜ッ、う、とめっ…う゛」
メアリード「一先ず、退いてくれないかしら」
カヤト「……っ、ほらぁっ、、、ぅどいたぁ!!どいたから!ととけよ!なぁぅ〜」
メアリード「いいえ、そのままで来てもらいますっ。来なさい」
力を上げ具合によって変えることができるこの能力。例えば、表では怒りを出さずに心の中で何か思っているのなら、その心の中で思っていることが表で反映するだけの能力。感情に身を任せて、左右されるがまま。
一度ポーカーフェイスの方にも挑戦してみたいぐらいだわ。
足止めするためによく、悲しい感情を使っている。
メアリード「さて、どうしましょうかね…」
カヤト「なに、すんだ、よっ、」
取り敢えず身柄を拘束する必要があるわね。今の彼は、以前の力を取り戻しているわ。
また暴れられるとこちらとしても色々と面倒ね。
メアリード「…これでよしっと。さて、そろそろ泣きつかれた頃よね。…解いてあげましょう」