今、アゲハ達6人は天井裏を這っている
後ろから トオル→コマ→マタロウ→ジンペイ→アゲハ→イクト となっている
狭いので皆四つん這いにになってゆっくり進んで行く
すると、突然ジンペイがハッとなり何かに耐えるようにして歯を食い縛り始めた
不安になったマタロウは小声を上げる
マタロウ「どうしたの?ジンペイ君?」
アゲハは口に人差し指を当てて注意する
アゲハ「声気付かれちゃうよ!;」
ジンペイ「肛門から放つ衝動を、俺は抑えきれない…!」←
「「「「「えッ!?;」」」」」
5人は驚いて(アゲハとイクトは目尻で)ジンペイを見やる
ジンペイ「あう……ゴメン…ごめんよぉ…」←
(恐らく)マタロウに対して謝るジンペイ。
これはもう、確定で出すという事か…(((
マタロウ「ちょっとォーッ!?!」
ぷぅぅぅ!←←
マタロウは目をかっ開いて顔を逸らす
下にいたスパルタ教師は一瞬上を見上げたが、
「プロテインの時間だ!(?)」
と呟いて何処かに去って行った
ジンペイ「ふぅ…///」←
トオル「く、臭いよぉ…;」
スッキリとした表情で頬を染めるジンペイの後ろではマタロウはぴくぴくと痙攣している
アゲハ「ジンペイ、後で3人(主にマタロウ)に謝っときなよ…?;」
少しして、6人は沢山の歯車が噛み合って回転してる動力室まで辿り着いた
イクト「ここは、アカテントラズの動力室。ここを抜ければ、後少しだ!」
向こう側に行くには、1本の鉄柱を渡って行くしかない。
しかし、その真上には噛み合った歯車が休む暇なく回転している
マタロウ「ここを渡るんですか…?」
マタロウは怯えた様子で真っ暗な向こう側を見つめる
イクト「出口のルートは、此処しかない」
アゲハ「イクト先輩を信じましょう!」
アゲハの言葉にトオルも頷く
マタロウ「いやいやいや…!」
マタロウは自分が歯車に押し潰されるシーンを想像してしまう
マタロウ「僕には無理だ~…!」
マタロウは目を瞑って怯える
イクト「よく見るんだ!歯車は、一定のリズムで通れる隙間が出来る。
落ち着けば問題ない!」
イクトは向こう側を指差してマタロウを説得する
ジンペイ「誰が最初に行く?」
コマ「僕でもいいよ!」
トオル「少しでも役に立てれば!」
イクト「僕が行こうか?」
貴方「レディ ファーストって事で私が最初でもいいよ?」
ジンペイから順に前に出て言うものだから、マタロウも空気を読んでそろぉッと手を上げる
マタロウ「じゃあ僕も…」
「「「「「どうぞどうぞ」」」」」←
その途端5人は45度ピッタリに腰を曲げマタロウに手を差し出す←
マタロウ「ちょっ、ちょっと待ってよ!無理無理無理無理!!」
マタロウは手首をブンブン振って激しく拒否する
ジンペイ「え、僕もって言ったじゃん」
マタロウ「僕も、までしか言ってないっ!!」
マタロウ「それに、流されたっていうか…勢いって言うか…///」
マタロウは人差し指と人差し指をツンツンと合わせる
いつの間にか隣にいた筈の5人が居なくなってる
マタロウ「……あれ??」
ジンペイ「お~い!早く来いよー!」←
マタロウ「えぇぇぇ!!いつの間に渡ったのぉ!?」
いやいやいや……マタロウが喋ってたの5秒程度だぞ?
あの5人は一体どうやってあっちまで行った?
すると、歯車の回転が一気に速くなりだす
マタロウ「なんか回転が凄く速くなってるんですけどぉー!!;」
ジンペイ「大丈夫だ、マタロウ!俺がタイミングを教えてやる!」
マタロウ「ジンペイ君…!」
マタロウは嬉しそうにジンペイを見つめる
ジンペイ「行くぞ!1、2、3、今……じゃないッ!」←
マタロウは慌てて足を止め、ジンペイに向かって怒鳴る
マタロウ「ちょっとぉ!?行きそうになって危なかったじゃんかっ!!」
ジンペイ「わりぃわりぃ!もう1回!」
ジンペイは悪気無しの顔で謝ると、ボイパでラップを始める
ジンペイ「1、2、3で♪T 手前に Jジャンプ♪イェイ イェイ♪」←
マタロウ「って、ラップで飛べるかい!!」
アゲハ「え、渡れてるよ…?」
アゲハに言われ、マタロウは先程自分がいた場所を見つめる
マタロウ「あ……突っ込みの勢いで渡っちゃった♪」←
「「「「ズコ―――ッ!!」」」」
語尾にテヘペロ♪の効果音が付きそうなマタロウに、ジンペイを除く4人はずっこけた
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