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4月は出会いの季節。
桜舞う、春の麗らかな季節。
僕、清水海(しみず、かい)は、誰1人友達のいない高校に通っている。
入学して早1週間。
僕は友達が1人もいなかった。
休み時間は読書をするという寂しい毎日を送っていた。
と、そんな毎日だったのだが。
[ねーえ、何読んでるのー?]
[……佐佐木さん]
[あ、名前覚えててくれたんだ!嬉しいなー!]
[入学式の時に一学年の名前は全て暗記したんでね]
[そーなんだー!すごいね!あ、何の本読んでるの?]
[……宇宙が爆発したらどうなるのか、という本だよ]
[わぉ☆めっちゃ難しそうー!でも面白そー!でもあらすじ見ただけで眠いー!]
[折角貸してやろうと思ったのになー]
[ええー!貸して!お願い!傷一つ付けないから!むしろ新しくそれと同じ本買うから!]
[そこまでしなくていいからね!?]
これが彼女との出会いだった。