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「 んあ、すみません…って… 」


「 ん、なんやツム。こいつになんかあるん? 」


「 あるわ!覚えてへんのかこのクソサム!

中学んとき一回試合しただけやけど、クッソチビやのにブロックフェイントクソうまい奴や!! 」


「 …!あいつか!ツム、よう分かったな。 」



な…え…?なんで覚えられてんの…?


宮兄弟からすれば俺なんてモブでしかないでしょ…?



「 なぁ、お前どこの学校おるん?!名前、名前は? 」


「 ツム、やめたれ。1個ずつ聞けや。 」


「 うっさいわ。サムは黙っとけ。 」


「 お前ん方がうっさいわ。 」


少し、怖い気もしたけど、少し口を開けてみた。


「 に、仁木辰美です…え、燕帝山高校2年です… 」


「 仁木な。…なぁサム、燕帝山って聞いたことある? 」


「 ない。でも兵庫ではないわ。

兵庫ならこいつが居る学校なら春高とかインターハイで上がって来るやろ。 」


「 んじゃ、どこや…? 」


「 あ、大阪です… 」


「 大阪…あぁ、ようあれや、雀鉢高校とは試合するわ。せやでなツム? 」


「 あぁあのレシーブひっろいとこやな。あそこが基本大阪のトップな気がするけど 」


「 まぁ…まだ発展途上なんで。それに……俺たちは変化する人間なので。 」


俺はなんだか、清々しい気持ちになった。


こんな宮兄弟みたいな超人に敵うとは一切思っていない。


俺だけじゃちっぽけな力かも知れない。でも燕帝山の皆は、凄い人たちなんだ。







「 …楽しみにしとる。 」


振り返って歩き始める宮侑が呟く。





「 あんたのそのうっざいブロック、絶対砕いたる。 」





「 …じゃあ、また止めますね。貴方達の連携攻撃を。 」



そして宮兄弟と分かれる。



なんか、変に体力消費した。



はよ泊まるとこ行こ。








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