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ゆーりんちー𐙚🍋
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#からぴちBL
璃寧_
1,520
『限界ホストは癒されたい』
第7話「その余裕、崩してみせる。」
※この作品は創作です。
※ご本人様とは一切関係ありません。
※苦手な方は閲覧をお控えください。
〜ゆあんside〜
午後5時。
ya「……はぁぁぁぁ」
控室のソファに勢いよく座る。
dn「ゆあんくん、どーしたの?」
ya「……聞いてよ、どぬ!!」
dn「んー?」
ya「……なお兄がさぁ!!」
ur「……また?」
ya「またってなんだよ!!」
ur「最近ずっとその話してるじゃん」
ya「…………」
……いや。
確かに。
最近、なお兄の話ばっかりしてる気がする。
でも!!
ya「だってあいつ!!」
dn「ふふっ、なになに?」
ya「会うたびに可愛いって言ってくるんだよ!!」
ur「……それ、いつものことじゃん」
ya「そうだけど!!」
dn「……嬉しくないの?」
ya「…………」
……え。
嬉しいかって?
ya「……別に」
ur「……ふーん」
dn「……じゃあ、嫌なの?」
ya「…………」
……嫌。
……では、ない。
ya「……嫌じゃないけど」
dn「……えへへ!」
ya「なんで笑うんだよ!!」
dn「だってぇ!」
ur「……分かりやす」
ya「うるせぇぇ!!」
……ほんと。
みんな、俺のことからかいすぎ。
俺は、ソファの背もたれに寄りかかった。
……なお兄。
初めて会った日から、ずっとあんな感じだ。
『ゆあんくん、可愛いです』
『僕だけにその顔を見せてください』
『ふふっ、照れてます?』
……あああ!!
思い出しただけで腹立つ!!
ya「…………」
……でも。
最近、ちょっと思う。
……なお兄って。
俺のこと、どう思ってるんだろう。
ただ、からかってるだけ?
それとも。
……本当に。
ya「…………っ」
……いやいやいや!!
考えすぎ!!
俺は、勢いよく立ち上がった。
ya「よし!!」
dn「わっ!?」
ur「……今度は何?」
ya「……決めた!!」
dn「なにを?」
ya「……今度は俺が、なお兄を照れさせる!!」
dn「…………」
ur「…………」
dn「……えへへ!」
ur「……無理じゃね?」
ya「なんでだよおおお!!」
〜なおきりside〜
午後6時。
no「……ふふっ」
スマートフォンを見つめながら、小さく笑う。
画面には、ホストクラブの公式アカウント。
今日の出勤情報。
そして。
……赤城ゆあん。
no「……今日も元気そうです!」
写真の中のゆあんくんは、いつものように明るく笑っていた。
……本当に。
可愛い人です。
初めて会ったときから。
僕の言葉に、いちいち反応して。
すぐに顔を赤くして。
でも、次に会うと。
また元気よく名前を呼んでくれる。
……それが。
いつの間にか、楽しみになっていました。
tt「なおきりさーん!!」
no「……どうしました?」
tt「今日、店行くん!?」
no「……ふふっ、どうでしょうか?」
tt「絶対行くやろ!!」
hr「……なおきりさん、最近よく行くもんね笑」
mf「……ゆあんくん?」
no「……ふふっ」
tt「ほらああ!!」
no「……まあ、会いたいですからねぇ」
hr「……おぉ」
mf「……素直」
tt「……なぁ、なおきりさん」
no「はい?」
tt「……ちゃんと気持ち、伝えとるん?」
no「…………」
……気持ち。
no「……伝えてるつもりですよ?」
tt「……ほんまに?」
no「……え?」
tt「可愛いとか好きとか、言うだけやなくて」
tt「……本気って、ちゃんと伝えとる?」
no「…………」
……本気。
そう言われると。
少しだけ、考えてしまう。
僕は、ゆあんくんを可愛いと思っています。
会いたいとも思う。
もっと知りたいとも。
でも。
……それを。
ちゃんと、言葉にしたことはあったでしょうか。
no「…………」
……ふふっ。
これは。
少し、考えないといけませんね。
〜ゆあんside〜
午後8時。
スタッフ「ゆあんさん、ご指名です!」
ya「はーい!!」
スタッフ「青井なおきり様です」
ya「…………」
……来た。
ya「……よし」
今日は、絶対。
なお兄を照れさせる。
俺は、鏡の前で髪を整えた。
……別に。
なお兄のためじゃないけど。
ya「…………」
……いや。
ちょっとは、あるかも。
ya「……よし!!」
俺は、席へ向かった。
ya「なお兄ーー!!」
no「……ゆあんくん!」
いつもの笑顔。
いつもの優しい声。
……くそ。
今日も余裕そう。
no「今日も可愛いですねぇ」
ya「……っ!」
……いきなり!?
いやいや!!
今日は負けない!!
ya「……なお兄こそ」
no「……?」
ya「……今日、かっこいいじゃん」
no「…………」
……あれ。
一瞬。
なお兄が固まった。
ya「……え?」
no「…………」
ya「……なお兄?」
no「……ふふっ」
no「……ありがとうございます」
……なんだ。
普通じゃん。
ya「……ちぇ」
no「……でも」
ya「……ん?」
no「……ゆあんくんに言われると、特別嬉しいです!」
ya「…………っ!!」
……は!?
なんで!?
なんで俺が照れてんの!?
ya「……っ、そういうの!!」
no「……ふふっ」
ya「……ずるい!!」
no「……あれあれ?」
……くそぉぉ!!
作戦失敗!!
……いや。
まだ、終わってない。
ya「……なお兄」
no「……はい?」
ya「……今日、俺と会えて嬉しい?」
no「…………」
……よし。
これなら。
ちょっとは、照れるだろ。
no「……もちろんです」
ya「…………」
……あれ。
no「……会いたくて来ましたから」
ya「…………っ」
……うわあああ!!
また俺が照れた!!
ya「……なお兄!!」
no「……はい?」
ya「……ほんっと、そういうとこ!!」
no「……ふふっ」
……もう。
絶対、勝てない気がする。
〜なおきりside〜
……今日のゆあんくん。
少し、様子が違いますね。
いつもより、積極的というか。
僕をじっと見つめてくるというか。
no「……ゆあんくん」
ya「……ん?」
no「……今日は、どうしたんです?」
ya「……え?」
no「……なんだか、僕を照れさせようとしてません?」
ya「…………っ!!」
……あ。
図星ですか。
ya「……な、なんで分かんだよ!!」
no「……ふふっ」
ya「……くっそぉ!!」
……可愛い。
本当に。
……でも。
少しだけ。
嬉しいです。
僕のことを。
そんなふうに意識してくれているなんて。
no「……ゆあんくん」
ya「……なに?」
no「……そんなに僕を照れさせたいんですか?」
ya「……っ!」
ya「……そうだよ!!」
no「……え?」
ya「……いつも俺ばっかり照れてるから!!」
no「…………」
……え。
ya「……たまには、なお兄だって照れろよ!!」
no「…………」
……ふふっ。
これは。
思った以上に、可愛い理由ですねぇ。
no「……じゃあ」
ya「……ん?」
no「……頑張ってくださいねぇ」
ya「……っ、余裕ぶりやがって!!」
……ふふっ。
本当に。
面白い人です。
〜ゆあんside〜
しばらくして。
俺は、なお兄の隣に座っていた。
……くそ。
全然、照れない。
何を言っても。
何をしても。
すぐに、倍返しされる。
ya「…………」
……どうすれば。
そのとき。
ふと、思いついた。
……あ。
そうだ。
ya「……なお兄」
no「……はい?」
ya「……俺さ」
no「……うん?」
ya「……なお兄が来る日、ちょっと楽しみなんだよね」
no「…………」
……あれ。
no「…………」
……反応がない。
ya「……なお兄?」
no「…………」
……え。
もしかして。
……効いた?
ya「……あれ?」
no「……ゆあんくん」
ya「……ん?」
no「……それ、本当ですか?」
ya「…………」
……え。
いつもより。
声が、真剣。
ya「……う、うん」
no「…………」
ya「……だって」
俺は、少しだけ俯いた。
ya「……なお兄と話してると、楽しいし」
no「…………」
ya「……なんか、時間あっという間だし」
no「…………」
ya「……来ない日は、ちょっと寂しいし」
……あ。
言いすぎた。
ya「…………っ!!」
……待って。
今。
俺、何言った!?
ya「……い、今のなし!!」
no「…………」
ya「……忘れろ!!」
no「……無理です!」
ya「……え?」
顔を上げる。
すると。
……あれ。
no「…………」
……なお兄。
耳、赤くない?
ya「…………」
……え。
ya「……なお兄?」
no「……はい?」
ya「……照れてる?」
no「…………」
……あ。
今度こそ。
no「……少しだけ」
ya「…………」
…………。
ya「……えええええ!?」
……まじ!?
なお兄が!?
照れてる!?
ya「……やった!!」
no「……ふふっ」
ya「……初めて勝った!!」
no「……そうですねぇ」
……でも。
なんでだろう。
勝ったはずなのに。
俺の心臓も、めちゃくちゃうるさい。
〜なおきりside〜
……困りましたね。
まさか。
あんなことを言われるとは。
『来ない日は、ちょっと寂しいし』
no「…………」
……嬉しい。
本当に。
僕は、いつも。
ゆあんくんの反応が可愛くて。
つい、からかってしまいます。
でも。
……今日は。
違いました。
あの言葉は。
僕を照れさせるためだけじゃない。
きっと。
少しだけ。
本音が混ざっていた。
no「……ゆあんくん」
ya「……ん?」
no「……僕もですよ」
ya「……え?」
no「……ゆあんくんに会えない日は、寂しいです」
ya「…………っ」
no「……でも」
ya「……ん?」
no「……会えた日は、すごく嬉しい」
ya「…………」
……あ。
また、赤くなりましたね。
no「……ふふっ」
ya「……もーー!!」
no「……どうしました?」
ya「……やっぱり、なお兄には勝てねぇ!!」
……そんなこと。
ないんですけどね。
今日。
僕は、初めて。
ゆあんくんに、本気で照れさせられたんですから。
〜閉店後・ゆあんside〜
ya「……はぁぁぁ」
控室のソファに座る。
dn「……おかえりぃ!」
ur「……どうだった?」
ya「…………」
……どうだった、か。
ya「……勝った」
dn「……え!?」
ur「……まじ?」
ya「……なお兄、照れた」
dn「えええ!?」
ur「……へぇ」
ya「……ふふん!」
……そう。
俺は、勝ったんだ。
初めて。
なお兄を照れさせた。
……でも。
dn「……ゆあんくん?」
ya「……ん?」
dn「……なんでそんなに顔赤いの?」
ya「…………っ!!」
ur「……あー」
ya「……ち、違う!!」
dn「……あはは!」
ya「……笑うなぁぁ!!」
……くそ。
勝ったはずなのに。
なんで、こんなに。
心臓がうるさいんだよ。
〜会社帰り・なおきりside〜
翌日。
tt「なお兄ーー!!」
no「……はい?」
tt「昨日、ゆあんくんどうやった!?」
no「……ふふっ」
hr「……おや?」
mf「……なんかあった?」
no「……実はですねぇ」
tt「……うん!?」
no「……初めて、照れさせられました」
…………。
tt「……ええええ!?」
hr「……なおきりさんが!?」
mf「……珍しい」
no「……ふふっ」
tt「……何言われたん!?」
no「……秘密です」
tt「なんでやねん!!」
hr「……ふふっ笑」
……秘密。
そう。
あの言葉は。
僕だけが知っていればいい。
『来ない日は、ちょっと寂しいし』
……そんなことを言われたら。
もっと。
会いたくなってしまうじゃないですか。
〜ゆあんside〜
その夜。
俺は、ベッドに寝転がっていた。
ya「…………」
……なお兄。
今日も、仕事してるのかな。
……忙しいのかな。
……また、来るかな。
ya「…………」
……あ。
なんで。
こんなことばっかり考えてんだろ。
スマートフォンを手に取る。
なお兄とのメッセージ画面。
……何か送ろうかな。
ya「…………」
……いや。
なんて送ればいいんだよ。
『今日もお疲れ!』
……普通すぎる?
『また来てね!』
……営業みたいじゃん。
『会いたい』
…………。
ya「……っ!!」
……無理無理無理!!
そんなの、送れるわけねぇ!!
俺は、スマートフォンを枕元に置いた。
……その瞬間。
通知が鳴った。
『ゆあんくん、今日もお疲れさまでした』
『昨日の言葉、嬉しかったですよ』
ya「…………」
……っ。
続けて、もう一通。
『僕も、また会いたいです』
ya「…………っ!!」
……あああ!!
ほんっと!!
あいつは!!
ya「……ずるいんだよ」
そう呟きながら。
俺は、ゆっくり文字を打った。
『……俺も』
送信。
……たった三文字。
でも。
今の俺には。
それが、精一杯だった。
〜なおきりside〜
スマートフォンが震えた。
『……俺も』
no「…………」
……ふふっ。
……ああ。
これは。
本当に。
困りました。
今まで。
可愛い人だと思っていました。
一緒にいると、楽しい人だと。
でも。
今は。
それだけじゃ、足りない。
もっと話したい。
もっと知りたい。
……もっと。
僕を見てほしい。
no「……ゆあんくん」
小さく名前を呼ぶ。
そして。
僕は、初めて気づいた。
……ああ。
僕は。
本気で。
この人に、恋をしているんですね。
――第7話 END――
第7話、読んでくれてありがとうございます!!
ついに、なおゆあ編スタート!!
今回は、いつもなおきりさんにからかわれているゆあんくんが、初めて反撃するお話でした!
そして、ゆあんくんの「来ない日は、ちょっと寂しい」という一言に、なおきりさんが本気で照れてしまいました!
いつも余裕そうななおきりさんですが、実はゆあんくんの言葉に弱いのかも……?
次回は、ゆあんくんが別のお客さんと仲良くしている姿を見て、なおきりさんが初めて嫉妬してしまうお話!
次回・第8話「僕だけを見てほしいなんて。」
♡たくさんありがとうございます😭
ほんま嬉しすぎて滅
この話っていうか、今までの全部学校で
考えててやばいですよね笑
とりま、♡ありがとうございます!これかも応援よろしくお願いします🥺
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コメント
3件
見るの遅くなっちゃたけど、今日も最高!
うわあああ、今回めっちゃ最高でした……!🥺💘 ゆあんくんが「来ない日はちょっと寂しい」って本音ぽろっと出すシーン、胸がぎゅってなった……なおきりさんの耳が赤くなる瞬間、こっちまでドキドキしたよ! ずっと余裕のなおきりさんが初めて照れて、しかも「本気で恋してる」って自覚するところ、やばすぎる……重くて甘くて、最高の進展でした! 次回の嫉妬編も待ちきれないです!🥀🤍