テラーノベル
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注意⚠️
・転生前のイアナ
・口調迷子
・設定捏造
・なんでもいい人向け
・語彙力皆無
無理な人はここでストップ!
いきなり本編スタート↓
「イアナ様、紅茶をお持ちいたしました」
いつもと変わりない、淡々とした声が聞こえる。
その声の主は、私の執事こと、ソルだ。
ソルは、いつも忠実で、私の命令には絶対に背かない。
でも、私は知っている。
ソルが私に、
嫌悪感を抱いていることを
周りの人間はみんなそうだ。今更気にすることでもない。しかし、ソルは近くにいるため常に警戒しなければならない。
いつ刺殺されるかわからないからだ。
ソルは、私が気づいていないと思っているようだが、懐に忍ばせている短剣にはだいぶ前から気づいていた。
(今は、紅茶を飲む気分にはなれないわ)
「紅茶はいらないから、早く片付けなさい」
「わかりました」
そう言って、紅茶を片付けるソルは、嫌な顔一つしない。
「昼食を運んでまいります」
そう言って、ソルは部屋を出ていった。
ソルと入れ替わりで、専属のメイドが入ってきた。
ドアが閉まり、一瞬の沈黙が流れたあと、それまでは一瞬の出来事だった。
メイドがナイフを手に、襲いかかってきたのだ。
(あぁ…またなのね…)
見事な護身術で、メイドの動きを封じ込めた。
「申し訳ないけど、こんなこと、私にとっては日常なのよ」
そう、このくらいの奇襲は、たまにあるのだ。
私に恨みを持った人たちが集団で襲ってきたり…今日は一人だっただけマシだったのかもしれない。
「許さない…!」
「…っ」
ナイフで足を切られた。
幸い、傷口を抑えていたらすぐに止血できたが、傷は相当深いものだろう。
「往生際が悪いわね」
バタッ
気絶させた。
…どうやったらこんなことできるまで恨みが募るのかしら。
ドアが開いた。どうやら使用人がメイド探しに来たようだ。
まずい、これを見られると…
「きゃぁぁぁぁ!イアナ様が、イアナ様がぁぁぁぁ!」
…これでまた私は悪女と呼ばれるのね。
「この者は私に無礼を働いたわ。クビにしなさい」
クビにするだけで済ませてもらえるだけありがたいと思ってほしいものである。
「っ…」
止血はできたとはいえ、傷がまだ痛む。
隠し通せるだろうか。
いや
隠し通すんだ
―なんとしてでも
ドアが開いて、ソルが入ってきた
「昼食を持ってまいりました」
「遅かったわね」
ソルが運んできた食事を、何食わぬ顔で見つめる。
私にとって食事は、苦痛でしかないのだ。
運ばれてきた食事を、一口食べる。
「…」
いつもと、同じ。
同じ、苦しみ。
そう、私は
毒の入っていない食事をしたことがない。
そして、それを決して誰にも言わない。いつもバレないようにたち振る舞う。
幼い頃からずっと毒が盛られている食事を食べるのが当たり前だったから多少の耐性はできた。
調理員も私に恨みがあるのだろうか。
かといって、完全に効かないわけではない。
毒の効果は少なからず体にでる。
今日も、怪しまれないように食事をすべて食べた。今日の毒は、遅延性のようだ。
毒の効果が出る前に、自分の部屋に行って一人になろう。
そう思い、ソルに食事を片付けさせ、廊下に出る。
…少し、しんどくなってきた。
ジワジワと聞いてくるタイプのようだ。
(まずいわね…早く向かわないと)
そう思った矢先、誰かにぶつかった。
その体の主は
ヨミだった。
よりにもよってこんな時に。
思わず顔をしかめてしまう。
「イアナ、そんな顔しないでよ。こんなところでどうしたの?」
そう言って微笑みかけるヨミは、まだまだ子供で、純粋で。そんな彼を、私の近くにおいて悪者にするわけにはいかない。
「なんでもないわ。部屋に戻ろうとしていただけよ」
そう言ってあしらおうとしたが、簡単には離してくれないようだ。
「そうなの?僕も行っていい?」
質問しながらも、ヨミのこれからの行動は決まっていた。絶対についてくる。
長年の付き合いで、嫌でもわかるようになった。
こうなったヨミは止められないし、急いでいるから無視するのが一番だ。
少し、息が荒くなってきた。
もう少し、もう少しで部屋に…
「っ」
視界が回っている。
もう、まっすぐ立てているのかさえわからない。歩けない。
今歩こうとしたら、倒れてしまう気がする。
「イアナ、どうしたの?」
返事をできない。
すぐに答えられなければ、怪しまれることはわかっているのに。吐き気が抑えられない。苦しい。
その時、体の力が抜けた。
いつもは、こんなにひどくないのに。
今日の毒はいつもより強かったようだ。
「イアナ!?」
力が入らなくなって倒れかけたはずの私の体が、衝撃を受けることはなかった。
(ヨミが…支えてくれたのね…)
意識が遠のきそうになるが、根性で耐える。今ここにいるのが誰であろうと、弱みを見せるわけにはいかない。
「イアナ、すぐ部屋に運ぶからね!」
そういってヨミは私を抱き上げた。
あぁ…昔私よりも非力で、臆病だったヨミは、こんなことまでできるようになったのか。
苦しみに耐えて、悶えていると、いつの間にか部屋についていた。ヨミは私を優しくベッドに寝かせると、額の汗を拭ってくれた。
「また…強い毒が入っていたの?」
「…」
ヨミは、私が毎日毒入りの食事を食べていることを知っている、唯一の人。
ヘマをして、知られてしまった。
でも、頼りはしない。絶対に頼らない。頼りたくない。
平然を装って起き上がる。
「出ていきなさい」
「こんなに苦しんでるイアナを置いていけないよ。僕からの、お願い。ここにいさせて?」
眩しいほどに、まっすぐな瞳。まっすぐな表情。
これを、私に関わることで壊したくない。
「いいから…出て行きなさ…っっ!ゲホッゲホッゲホッ」
血…か…
吐血をしてしまったのか。
あぁ…面倒くさい…
「イアナ!」
「はぁ…はぁ…」
「イアナ、熱も出てるよ。今夜は、僕が看病するから大人しくしてて。ね?」
その時、部屋のドアが開いた。
ソル…
ソルにはまだ毒入りの食事をしていることはバレていない。これからも、バラすつもりはない。
怪しまれないよう、立ち上がって、声をかける。
「ソル、どうかしたのかしら」
大丈夫、いつも通りの声を出せたはず。
「イアナ様の部屋にヨミ様がいると聞いて、様子をうかがいにきました」
(コノハの命令ね…)
「私たちのことは気にしないで。早く出ていきなさい」
(ソルはいつも顔に出ないから分かりづらいけど、いま明らかに嫌悪感を抱いていわたね)
ソルが出ていって、気が抜けたのかまた倒れそうになる。
またヨミに支えてもらってしまった。
「やめなさい」
ヨミに、頼るわけにはいかない。
「イアナ、また熱が上がってるよ?僕に…頼って…」
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