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コメント
2件
猛攻撃で疲労困憊💦お疲れ様✨ お好み焼きデート楽しんで💕
お似合いで可愛い人たち💕 二人とも🥸の追求をよく乗り切った👍 たんとお食べ〜😋
移民管理局の拘束から「仮ビザ発行券」を手にして脱出した時は、二人はげっそりして疲れ切っていた 審査官・浜崎の鋭い質問に追い詰められ、汗と緊張で桜の背中はびっしょりだった
やっと解放されて移民局脱出した途端、ジンが突然笑い出したのだ
桜は真っ赤になった、なぜなら、ジンが笑う理由が分かっていたからだ
偽装婚の質問で浜崎から夫婦の営みの頻度を聞かれ、桜は咄嗟に「毎日」と答えてしまった
もちろん、新婚なんだからと瞬間的にイメージした桜の頭の中では「新婚=ラブラブ=毎日」という単純な図式が浮かんで言っただけなのに
それがジンとの新婚さんの夜の生活の頻度の認識がズレていたのだ
「あ・・・あの・・・ですね・・・あくまであの回答はですね、世間一般に見て・・・ということで、決して私の願望とかではなくて・・・」
桜は人差し指を突き合わせながら、シドロモドロと弁解したが、ジンはくっくっくっと体を折り曲げて笑い、涙まで浮かべている
「ゴメン・・・ゴメン」
彼は謝りながらも、笑いを抑えきれない様子だ
「もう!いつまで笑ってるんですか!」
桜はほっぺを膨らませて拗ねた、ジンの笑顔は普段のクールなCEOの顔とは別人で、まるで少年のようだった、ようやく笑いを収めたジンが、涙を拭いながら言った
「腹が減ったな・・・ ところで君は、お好み焼き焼ける?」
・:.。.・:.。.
大阪の道頓堀はおとぎの国のように色とりどりの色彩ネオンに溢れている、ここはどんな趣味人も満足させる娯楽施設でいっぱいだ
そんな賑やかな道頓堀の川を見下ろすテラス席の間を、ウェイターに先導されて歩きながら桜は夢見心地だった
道頓堀のネオンが川面にキラキラと映り、まるで蛍光塗料を塗り広げた様に揺れている
この街に暮らして3年になるが、今一番人気の道頓堀沿いのお洒落なお好み焼き屋は桜にとって遠い存在だった
ガラス張りのモダンな店構え、テラス席から見える川沿いの喧騒、すべてが非日常の輝きを放っている。
その証拠に、親友の奈々はこの店のお好み焼きの価格が一枚¥3000にも関わらず、いつも予約が取れないのは異常だと騒いでいたからだ
でも、ここの常連だと予約を取ってくれた桜の後ろからついて来るジンと一緒にいれば、あらゆる不可能が可能になってしまうのかもしれない・・・
桜の心は、期待と緊張でふわふわと浮かんでいた、今は案内された道頓堀川が見えるテラス席の鉄板テーブルに二人は向かい合って座り、桜がお好み焼きを焼いている
鉄板の上でジュージューと音を立てる生地、漂う香ばしい匂い、桜は手慣れた手つきでヘラを操り、生地を均等に広げていく
目の前でジンは、いつもは店員に焼いてもらっていると言う、子供のようにはしゃいだ目でその様子を見つめている
「もうすぐ焼けますよ~コツはむやみに触らない事です、じっくり弱火で火を通すんです、キャベツの水分で小麦粉がふっくらするまでね、お好み焼きは忍耐です!」
桜はヘラで生地を軽く押さえながら、笑顔でジンを見た
「すっごく良い匂いだ!待ちきれない!」
ジンは目を輝かせ、まるで初めてお好み焼きを見るかのようにワクワクしている。その無邪気な表情に、桜は思わずクスッと笑った
普段はスーツに身を包み、部下に冷静な指示を出すカリスマCEOのパク・ジンが、こんな風に無防備で可愛らしいなんて、桜の胸は温かい気持ちで満たされた
クス・・・ 「お好み焼き・・・好きなんですか?」
桜は生地をひっくり返すタイミングを見計らいながら軽い口調で尋ねた、ジンは頷き、目を細めた
「初めて日本に来て驚いた食べ物がこれなんだ!韓国には甘いソースは無い!日本はよく料理に砂糖を使うね、それが僕には不思議でしかたがないんだ」
「へぇ~・・・」
桜はコクコクと頷きながら、鉄板の上で焼き色がついたお好み焼きにソースを塗り始めた 道頓堀のネオンが川面に反射し、二人のテーブルをほのかに照らす
遠くで観光客の笑い声や、屋台の呼び込みの声が響き合い、夜の大阪らしい活気が漂う