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僕には悩みがある。
という奇病をもっているからだ….
澪「はぁ…….」
もう何回吐いたかも分からないため息が口から出る。
天使病のせいで学校にも行けない。
翼を見せられないというのもそうだが、天使病の最初の症状はインフルエンザのようなものだ。
38度近くの熱がしばらく続く。
その後は、翼が大きく、美しくなるほど、翼の所持者の力が吸い取られ、所持者は弱っていく。
ガチャっ
と、扉の開く音がした。ふと音のなる方へ目を向けると、
零「どうした、澪。」
優しい顔をした兄が立っていた。
澪「….なに。にぃちゃん。」
零「……..プリン。買ってきたぞ。」
澪「…..食べる。」
兄にプリンを差し出され、口へ運ぶ。
いつもの味だ。
澪「……….おいしい。」
零「なら良かった。」
静寂が訪れる…..
澪「にいちゃん。」
零「ん?」
澪「バイト。いいの?」
零「….あ」
澪「行かなきゃ、ダメだよ?」
零「やだやだ、もっと可愛い弟とお話するの〜」
本当にこれが22歳の男なのか。と疑問になるが、いつもの事だ。
零「…はぁ、行ってくるね。」
澪「じゃあさ」
零「ん?」
澪「プリン。買ってきてね。」
零「う、うん?買ってくるよ。」
澪「ほんと?約束ね。」
零「うん。約束、行ってくるね。」
澪「行ってらっしゃい。」
澪「……..またね」
零「…?行ってきます。」