テラーノベル
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✦らっだぁが屋上に足を踏み入れる、少し前✦
夕焼け。
赤く染まった空をぼんやり眺めながら、屋上までの廊下を進む。
開いた窓から入った風が、少し強い。
髪が揺れて、制服の袖がはためく。
スマホを開いて、時間を見る。
⋯既読もついてない。
そっちが呼び出したくせに。
小さく息を吐いて、空を見上げる。
「⋯帰りてぇ〜」
帰ろうと思えば帰れた。
でも、今さら帰るのも面倒だった。
どうせ、俺が出向かなくたってあいつらのほうがそのうち来るだろうし。
それなら、俺が自分から行ったほうが楽だから。
***
俺は、昇降口の前で立ち止まっていた。
生徒会の仕事が終わったから、今日はもうさっさと帰るつもりやった。
靴を履き替えようとして、手が止まる。
頭の中に浮かぶのは、数日前に聞いた声。
——次も。
——どうせバレないし。
「⋯チッ」
……気のせいなら、それでええ。
でも。
もし違ったら。
「……っはぁ」
深く息を吐いて、踵を返す。
向かう先は、屋上だった。
***
教室。
窓際の席で、俺はぼんやり外を見ていた。
部活に向かうやつら。
帰っていくやつら。
その中に、いつもの青い背中が見えた。
らっだぁ。
でも、向かってる方向が少し気になる。
……なんでそっちなんや?
廊下の、屋上側。
その瞬間、胸の奥がざわつく。
理由は分からへん。
分からんけど。
なんとなく、嫌な感じがした。
「……考えすぎやろ」
そう呟いてみる。
けど、足はもう立ち上がっていた。
***
俺は、スマホの画面を閉じた。
帰ろうとして、ふと窓の向こうを見る。
夕焼けに染まる廊下。
その中を歩いていく、らっだぁの姿が見えた。
⋯三年は、もうとっくに帰っている時間だ。
一瞬だけ、視線で追う。
向かってる先は、上へ向かう階段。
……また、屋上?
あの事件以来、妙にそこが引っかかる。
理由は分からない。
ただ、なんとなく。
「……気のせい、ならいいけど」
小さく呟く。
そのまま数秒考えて。
#二次創作
ふゅう@不定期
6,272
ふゅう@不定期
153,162
ふゅう@不定期
25,450
#ご本人様には関係ありません
ふゅう@不定期
13,920
「いや」
カバンを持ち直す。
「気になるな、これ」
✦
静かな階段。
上へ向かう足音が、ひとつ。
また、ひとつ。
別々の場所から。
別々の理由で。
誰もまだ、互いの存在を知らないまま。
屋上へ向かっていた。
風が吹く。
夕焼けが、少しずつ夜に変わっていく。
NEXT=♡1500
今回いろんな視点で書いたので分かりにくかったらごめんなさいm(_ _)m
あとこの記号可愛くないですか✦
ジェミニのマークみたい(*´ω`*)
次回、修羅場なり。
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