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#二次創作
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屋上の風は、思ったより冷たかった。
夕焼けはもうほとんど消えかけていて、空は群青色に変わり始めている。
「でさ」
壁にもたれた男子が笑う。
「今回もさ、適当に謝っといてよ」
「そうすりゃ終わるし」
「先生も信じるだろ?」
らっだぁは少しだけ考えるように首を傾げた。
「……別にいいけど」
その一言に、数人が笑う。
「助かるわ」
「やっぱ話早い」
「らっだぁって便利だよな」
便利。
またその言葉。
それが、少しだけ胸に引っかかった。
でも。
それだけだった。
「じゃ、今回は――」
その瞬間。
ガチャッ
勢いよく屋上の扉が開いた。
「……!」
反射的に振り向く。
立っていたのは、一人。
きょーさん。
荒く息をしながら、屋上を見渡している。
その視線はすぐに、らっだぁを捉えた。
「……やっぱ、お前か」
小さく漏れた声。
その意味を考えるより早く、また扉が開く。
「らっだぁ!」
今度はゾム。
息を切らせながら飛び出してくる。
「何しとんねん!」
さらに。
「っはぁ……間に合った」
ぐちつぼ。
俺も、犯人たちも、当然だが驚きを浮かべていた。
「誰?」
「増えたんだけど」
空気が変わる。
静かだった屋上が、一気に張り詰める。
らっだぁだけが、小さく首を傾げた。
「……なんでみんな来たの?」
その一言に、三人とも一瞬止まる。
「なんで、って……」
ゾムが一歩前へ出る。
「お前、正気か?」
「え?」
繰り出されたその一言に、らっだぁは思わず面食らう。
「呼び出されたんやろ!?」
「うん」
「殴られたりとかっ…⋯」
「まだされてないけど」
“まだ”。
その言葉に、ぐちつぼの表情が変わる。
「まだ、って何」
「え、いや、これからかなって」
あまりにも自然に返ってくる。
まるで今日の天気でも話しているような口調だった。
きょーさんが拳を握る。
「逃げろ」
短く言う。
らっだぁは困ったように笑った。
「いや、大丈夫だよ」
「大丈夫ちゃうやろ!」
ゾムの声が響く。
「なんでそんな平気なん!?」
「え?」
「なんで助け呼ばんかったんや!」
「……呼ぶ必要ある?」
空気が止まる。
らっだぁは本気で分からない、という顔をしていた。
「どうせ俺が謝れば終わるし、だから、」
その後に続く言葉は、もう明白だった。
「別に――」
最後まで言わせなかった。
「ふざけんな」
ぐちつぼだった。
低い声。
今までで一番感情が乗った声。
「何でお前が謝る前提なんだよ」
短く息を吸って、言葉を次いだ。
「”被害者”だろ」
らっだぁは少しだけ目を丸くする。
「……被害者?」
その反応に、三人は言葉を失った。
理解していない。
こいつは。
自分が傷つけられていることを。
助けられる側だということを。
「らっだぁ」
きょーさんが静かに呼ぶ。
その声が、少し震えていた。
「なぁ……助けて、って言えや」
夕焼けがゆっくりと闇に消えていく。
屋上には、誰も答えられない沈黙だけが残った。
NEXT=♡2000
今回から♡2000で次話を投稿しますm(_ _)m
今回は三人称視点で書きました(人 •͈ᴗ•͈)
まだ修羅場は続きます。
コメント
1件
通知届かなくて前回の話を見そびれました( 面白くなってきた……ぞ…