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…いつまで着いてくるんだろう。この人たち
「役目を果たすまではずーっと付きまとうぜ!」
じゃあ早く果たして貰いたい
ってか、さっきから全く人に合わないんだけど。
「あぁ、それはですね」
「今、貴方を別世界に飛ばしているからです」
は?
「心配しないで下さい。戻すときは飛ばした時と同じ時刻に戻しますので」
「いやいや、そーゆー問題じゃないんですけども。」
「心配すんなって!そもそもお前が望んだ世界だし!」
ん?望んだ世界?
「えっ、お前1人になりたかったんじゃなかったのか?」
んー、そうだけど、違うんだよなぁ
「世界にひとりぼっちなんて、やっぱり寂しいですよね。心細いし」
「いやいや!夜中みたいに静かで落ち着くだろ!」
うーん。どっちの言い分も理解出来る
「でも、やっちまったもんはしょうがねぇ!取り返しがつかねぇし」
うそん
「こんな世界早く抜け出したいですし、早く『生きる意味』を見つけましょう 」
「それが見つかれば、この世界やワタクシ達ともおさらばです」
「悲しいこと言うなって!」
生きる意味…か
「何か、趣味や好きなことはありませんか?」
趣味
聞かれたら、動画鑑賞(YouTube)と答えるようにしている。
好きなことは寝ること。
なぜなら、体を動かさなくても色んな世界の情報(夢、動画の内容)が頭に入ってくるから。
「ほんと、空っぽだよな」
「しかも、大切なパーツが欠けてますね」
大切なパーツ?なにそれ
「教えてもいいのですが、知らない方がパーツを埋めやすいと思います。」
「『満たされる』ためには、まず『好き』を見つけないとな!」
もう、なにがなんだかわからない。
だけど、今、確実に、この状況を楽しんでいる自分がいる。
楽しんでいる、は語弊があるかもしれないが、心がぽかぽかしているのだ。
それを感じた瞬間、目の前の2人が目を見開いた。
「とりま、学校ないならコンビニでポテチ買って家帰りたい」
「ポテチだけでいいの?」
「え、他になにか欲しいものある?」
「そうじゃない!けど、ポテチはコンソメがいい!」
「りょ」
近くのコンビニへ歩みを進めようと足を前に出しかけた瞬間、ヨワイと目が合った。
すると、ヨワイがこちらに手を伸ばし、頭を撫で始めた。
それを見たツヨイも同じことをした。
何故か、目頭が熱くなった。