オギャォァァァァァ!!!
オギャァァァァァァ!!!
それは赤ん坊の声。
オギャァァッ!!!
オギャァァッ!!!
煩い煩い、命乞い。耳障りな、命乞い。
オギャッ
その赤ん坊の動く灯火は尽きた。
筈だった。
オギャッ
キャッキャッ
キャハッキャハハッ!!
キャハハ!!アハハ!!
アッハハ!!アハハ!!キャハハ!!
お前!!お前!!私!!殺す!!なんで!!
その赤ん坊から這い出た物は動く灯火を持った悪魔だった。
私の名前!?名前!!私は−−−−−−−−
かつて赤ん坊がつけられるべき名前。
蕾鵞「あたしの名前蕾鵞!!」
蕾鵞「覚えてね!!君死んじゃうけど!!」
蕾鵞「バイバイ!!」
蕾鵞「あたし暇だな!!なんかしよう!!何しよう??」
蕾鵞「人間狩り??そうだね!!そうしようね!!」
その動く灯火を持った悪魔は人里に降りた。
ほぼほぼ村や陰陽師、呪術師などを殺した。
一人の少年を目にした。
蕾鵞「君!!面白い!!」
少年「ヒッ…」
蕾鵞「君 名前何?」
少年「ぼ…僕っ…ハッ…」
少年「菅原ッ……道真……」
蕾鵞「道真?かっこいいね!!」
蕾鵞「道真、私、気に入った!!」
蕾鵞「道真、まだまだ貧弱。私の弟子にしてやる!!その代わり私に!!コトバ、教えろ!!」
道真「言葉…?え…と…は…あ…いい…よ」
蕾鵞「ほんと??やったぁ!!」
それから数年というものの。道真は大人に成った。蕾鵞は言葉遣いや作法を身に着け上品に成った。
そしてとある日。少女にとっては数日。少年、いや。道真にとっては数年。すっかり爺さんになっていた。
道真「蕾…鵞…」
蕾鵞「なんだい?道真や。」
道真「私…は…最期にお前と話せて良かったよ…」
蕾鵞「…そうか。それは良かったな。道真…」
蕾鵞「……や、…道真な?」
蕾鵞「…逝ったか……」
蕾鵞「…なぁ、…道真や。」
蕾鵞「妾は貴様と話し、遊び、学び、そして、」
蕾鵞「貴様といた時間。笑顔。それがとても嬉しかったぞ。」
蕾鵞「………貴様との時間は、」
蕾鵞「偽物ではなかッだぞッ…!!」
蕾鵞「なんだ…これは…?」
少女と少年が過ごした時間はけして偽物ではない。その間に芽生えた、絆、そして、感情。
それもけして偽物ではない。そして少女に芽生えたものは、
感情だった。
物事や対象に対して抱く気持ち、心のはたらき、喜び、悲しみ、怒り、驚き、嫌悪、恐怖などの感情がある。(Wikipedia先輩チッスチッス)
こうして菅原道真の生涯は幕を閉じる
それから暫くして、彼女は封印された。
道真が居ないことに実際は激しく動揺し人里降りて大量虐殺をした。紛れもない事実だ。
その時の当事者は語る、
まるで血の伯爵夫人みたいだと。
(この時代にエリザベート・バートリがいるんか知らんけど??歴史苦手やねん知るわけ無いやろぶぅぉぅけぇぇ)
封印される際に彼女は言った。
蕾鵞「私が出てきた暁にはお前等の子孫を殺してやる。」
と。
そんな願いも虚しく封印が解かれるのは菅原道真の血を引くものだけ。子孫なんかはもう居ないだろうと思った愚民共は老い、朽ち果てた。
しかし、菅原道真の血を引くものはまだいた。
御三家の一つ。五条家だ。
五条、禪院、加茂
その一つに道真の血が入っている。
紛れもない事実。
さて、現代に戻ろぉねっ☆は??巫山戯るな?ナレーターだって巫山戯たい時はあるんだよぉぉぉぉぉぉぉ!!!
嘘です。ごめんなさい。
現代に戻ろうか。五条家に六眼と無下限の抱き合わせの小童がいる。此奴も道真血を引くものだ。
やっとだ。
やっと出られたのは、平成でしたぁん☆
嘘ですごめんなさい申し訳ございません。
平成に、やっと出られた。
少女にとって100年は1年である。
蕾鵞「あ…?なんじゃこら。」
蕾鵞「はて…貴様どぉっかで見たことおるような…?」
夏油「は…?」
蕾鵞「うー…?まぁこの封印解けたらお前も道真の形見か。」
夏油「え…???道真???形見??」
蕾鵞「?…道真の血をひいてはおらぬのか??」
夏油「え…???引いてないよ……?引いてるのは悟…」
蕾鵞「うむ…?ならば何故この封印解けたのか…」
夏油「たぶん悟の血が手についてるから……?」
蕾鵞「喧嘩したのか?」
夏油「まあ…」
蕾鵞「相談してやろうか、小童」
夏油「餓鬼扱いしないでいただけるかと…」
蕾鵞「名を名乗れや」
夏油「夏油傑、東京校に所属している1年生です。級は準ニ級」
蕾鵞「ほう…?東京校とは…?」
夏油「こんな呪術界にいそうな見た目してるのに知らないんですか……?」
蕾鵞「うむ、…まぁそうじゃな。妾が産まれたのはな…そうじゃな…はて…何年じゃったかのぉ…?」
夏油「取り敢えずババァと認識しますね。」
蕾鵞「誰がババァじゃおいゴラァ。」
夏油「なんでもないですすいませんでした。」
蕾鵞「う〜ぬ…道真と違ってなんだかクズさが滲み出ておるの…」
夏油「……(ニコォ…」
蕾鵞「妾を祓うつもりか?無理じゃろな。」
夏油「あ、貴方の自己紹介がまだなんですけど…?」
蕾鵞「妾か?妾のぉ…蕾鵞じゃ。」
夏油「ふむ…蕾鵞…?聞いたことの無い名だね…」
蕾鵞「まぁそうじゃろうて。」
蕾鵞「それよりも相談は?」
夏油「あぁ、えっと…はい…その…術式が呪霊操術…なんですけど、あの…取り込む時の味が…その…」
蕾鵞「なんじゃ言うてみぃ。」
夏油「吐瀉物を処理した雑巾の味…なんですよね…」
蕾鵞「なんかごめん。」
夏油「あ、いえ…その…呪霊に言うのもなんだな…」
蕾鵞「呪霊と言うよりかは怨霊に近いな。」
夏油「なら良いのか…?」
蕾鵞「で、言うってことは相当辛いんじゃろな。どれ、…妾がその味なくしてやる」
夏油「えっ…?えっ…?」
蕾鵞…「食うてみぃや。きっと不味うないぞ。」
夏油「……ッ!!!!」
夏油「えっ……!!あっ…!!っ…!(ボロボロ」
蕾鵞「えっ…」
夏油「もうっ…!この味に耐えるしか無いのかなって…!」
蕾鵞「?、別に、耐えなくてもよかろうぞ…?」
夏油「え…?」
蕾鵞「だって、…その歳で我慢するのはまだ早かろうに。」
夏油「餓鬼扱いしないでッ…くださいよ…」
蕾鵞「妾から見れば皆餓鬼だ。」
夏油「…それもそうですね。」
夏油「…あの…」
蕾鵞「なんじゃ?」
夏油「呪霊にこんな事言うのは大分変かも知れませんが…」
蕾鵞「ほう…?」
夏油「結婚を前提に付き合ってください。」
蕾鵞「ん…?え?」
夏油「っていうか結婚してください」
蕾鵞「は?」
夏油「惚れました。一目惚れですけど…」
蕾鵞「……………………」
蕾鵞「一目惚れ????????????妾に??????????」
夏油「まぁ…はいそうですね…」
蕾鵞「中々の曲者じゃ…」
夏油「今夜は寝かせませんよ。」
蕾鵞「なんて???????????????????????????」
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・
完
続きはありません。自分で想像しやがれください。
伽羅紹介
蕾鵞
元々は赤ん坊だった。そこから這い出て旅してたよ。道真は親友。夏油は謎の婚約者。五条悟は白髪で道真の血引き者。と思っている
道真
かくれんぼしてたら急に村壊されたので怯えてたら蕾鵞が来て舎弟にされた。その代わり言葉を教えさせられた。良い師匠でしたよ。最期に話せたのが師匠で良かったです。
夏油
五ジョジョと喧嘩して五ジョジョの血がついたまま封印の札に触ってしまった為封印解けちゃった。最初こそ戸惑ったものの相談して気持ちが晴れやかに成った。蕾鵞に一目惚れ。更に味も変えてくれたのでもうこれは逃せられないなぁ…と思い縛り付けて傍にずっと永遠にいさせるつもり。それで結婚とお付き合い申し込んだ。ついでに今夜は寝かせない。絶対に。あと5回戦はヤラないと無理。ゴムが足りるかなぁ…????(ニコニコ
おハム
取り敢えず学校行きたくないのママにバレた。ついでに今日ストレスでこっそり泣いた。(親は知らない。)ずっと泣けたら良いのに。精神的にも身体的にも疲れた。鬱かも…いや自分は違うと言い聞かせて学校に行っている。誰一人として褒めてくれない。誰か嫌なのに学校行ってて偉いね〜ってゲトチャァとケンジャクチャァに言われたい。本当に疲れた。何もしたくない。死にたい。何もかもが嫌になってきて今絶賛泣いてる。やっぱ鬱かもしれねぇ。膝枕してもらいながら言われたい。君は出来ない子なんだよ。なんにも一人では出来やしない。愚図でノロマなんだよ。とゲトチャァとケンジャクチャァに言われたい。今の所私の中での御三家(鬱ボカロP)はじょるじん、MARETU、きくお。精神安定剤。
コメント
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え!?!?文才ですか?うん、そうだきっとそうに違う無い