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繋がりはない思い付いた話

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繋がりはない思い付いた話

5 - 100物語体験の日常 4

2024年12月26日

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怖い話


その日は雨で、外に出たくないと言い張ったチイが面白いことを求めてアユに何か提案するように言ったのが始まり。

「ってことで何か無い?」

『唐突!?』

自己完結したアユは真顔でユユカ達に問いかける。

「ついでに何もなければホラーゲームです。」

「それはいやぁ!!」

「なら考えろ。」

「横暴!?」

「「え?ナンダッテ?」」

「「ナンデモアリマセン。」」

アユとチイの威圧に勝てなかったユユカとソラは目を反らしながらそう返した。

「で。なにするの?」

メイの軌道修正により四人はハッとした。

「そう!何しようか?」

「ゲーム?」

「ホラーはやだよ!?」

「え?ホラーがいいって?仕方ないなぁ。ユユカが言うならやりますかぁ。」

「いやだってば!!」

「んー?聞こえなーい。」

「鬼ぃ!!!」

アユとユユカのいつものコントをBGMにしながら他の三人で話を進める。

「何しよっかぁ?」

チイはソラを見る。

「え? か、買い物?」

「出たくないっていってんじゃん!」

「ごめん!?」

チイに殴られた過去がトラウマなソラは即座に謝る。

「屋内でできることか~。動画でも見る?」

メイの発言に

「大抵のやつは見てるからいいや。」

チイは足を組ながら答える。近くではまだソラが怯えている。

「じゃあ………怖い話でもする?」

「それだぁぁ!!!」

メイの提案にチイが大声を上げた。

「ええぇぇぇえぇ!?!?」

悲痛なソラの声に

「「??」」

話に入っていなかったアユとユユカは不思議そうに見るしかできなかった。


メイは未だ降り続けている雨を七階の先日掃除され、汚れや曇りのない綺麗な窓から確認するとため息を溢す。「雨がやまない限り怖い話は続くのだろう」と思いながら。

結局メイの提案のように怖い話をすることになった五人だが問題があった。

「で、誰か知ってる人いる?」

この問いにソラとユユカは勿論メイも首を横に降り、知らないという。

「そっかぁ…私も知らないや。」

聞いたチイも知らないようで「困った。」といわんばかりに頭を悩ます。

先程からアユは携帯を弄り始め会話に参加してこない。それに気付いたメイがアユの側による。

「なにしてるの?」

「んー?怖い話検索中。」

忙しなく動かす指が唐突に止まる。

「ん?」

「これいいんじゃない?」

アユがメイに携帯の画面を見せる。そこには

「本当にあった話……?」

と書かれた画面。

「なになにー?」

チイも会話に参加してこないアユのもとに来る。ユユカとソラは今の事態を如何にして逃れるかを相談している。

何をしても今のチイが逃してくれることは無いだろうが。


「んー。いいね。これ朗読してよアユ。」

「えー?………まぁ良いけど。」

いきなりのことに不満を漏らすアユであったが「何時もの事か」と思い直す。

「「えぇ!?」」

いきなり決まった話の朗読にユユカとソラは驚くも元々怖い話をする時点で聞かされることはわかりきっていたメイが諦めろと言わんばかりの目をしていた。が気付かない二人は

「あ”?」

機嫌の悪いチイと

「他の提案あるのかな?」

と聞いてくるアユに何も言えずそのまま朗読を聞くこととなった。


逃げないようにとチイはソラの隣に座ることにしようとしたがソラの隣に座るとどうなるかを思い出したチイはほぼ強制的にソラの隣にアユを座らせ、その隣にチイが座る形で落ち着いた。

アユの前にユユカが座り、その隣にメイが座っている。

「よし、始めて!」

「はーい。 これはとある男が実際に体験した話。」

アユが話始めると

「うぅぅ。」

何故か既に怖がっているソラと

「……。」

少し俯いたまま動かなくなったユユカにチイは「まだ本題ですらないのに。」と思いながら話に耳を傾けるのだった。




「皆さんも気を付けてくださいね。 だってさ。」

アユが話終わると

「なんじゃそりゃ!?」

チイは求めていたような怖い話ではなかったことに声をあげる。

「えー?書いてある通りに読んだだけだよぉ。」

と言いつつ笑っているアユは恐らく確信犯である。というか確信犯だった。

チイは気付いていないがアユの手元の携帯の画面は真っ暗だったのだから。

あまり怖くないどころか全く怖くなかった話に安堵しているユユカとソラに当たっているチイとは別に、書いてある通りに読んだというのは嘘だろうと判断したメイが小声で問う。

「今の話は?」

その問いにアユはニンマリと笑う。

「昔本で読んだ話だよ。怖くなかったでしょ?」

そう言ったアユにメイは苦笑しながらも

「チイは怒ってるね。」

「うーん。そだね。ま、本当にあった話というだけで、怖い話とは書いてなかったからね。言い様はあるんじゃないかな?」

言い逃れする気満々なアユに

「そ、そういうものかな?」

メイはチイが更に怒らないことを祈ることにした。



窓の外では雨が止んでいる。窓に手形がある以外は何ら変わらない日常なのであった。

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