前回の終わり…私は結局またぶっ倒れて急遽早退…なのだが
菅原)とりあえず座って!片付けしておくから!
香澄)さ、さすがにできるから…ちょ…だ、大地ー!止めてぇ……
大地)菅原は母性フィルター入ってるからなぁ
菅原)教科書投げられたい?
大地)な、なんの事やら…
香澄)止められないの…泣きそう……
菅原)あーそう!俺のブレザーも羽織ってけ、寒いまま帰りたくないだろ?
香澄)いや、暑いからいいんだけど…
菅原)いーの!なんかあったら困るだろ!
香澄)え、えぇ…わ、わかりましたァ……(ま、ママフィルター怖い…)
菅原が私のカバンに教科書類を入れた後「正門まで送る」と言って私と一緒に正門まで連れて行かれた
途中
香澄)あ、あんたよく着いてくるわね…
菅原)心配だからな〜また倒れられても困るし
香澄)はぁ〜…べつにいい_ぅ”ッ…(あ”〜…出たこの下腹部ギューの痛みだァ…)
突然しゃがみこみ菅原は目を丸くさせ「だ、大丈夫か!?」と言って近付いて背中を優しくさすってくれた
香澄)ご、ごめん…痛くて……
菅原)ど、どうしたらいいんだ?ほ、保健室?それとも運んで家まで連れていけばいいのか!?
香澄)へ、へいき…だから……(い、痛い痛い…ダメだ…すごい痛い…)
菅原)えっと…お、収まる気配…ないんだけど…
香澄)うぅ”〜…
下腹部を抑えて唸り声を上げていると菅原が私を抱え「送る、別に遅れても平気だべ!」と言って正門まで走り出した
正門
香澄)す、スガさん…もう歩ける…から
菅原)家どこ、送るから
香澄)…この学校でいちばん近いアパートだよ…分かるでしょ?
菅原)あぁ、あそこか…じゃすぐ着くな
香澄)ん…お願い
菅原はわかったように走って私の家に向かった
菅原)ここでしょ
香澄)ん…で、2階の右から3番目の部屋
菅原)りょーかい♪
誰かに久しぶりに抱えられた…いつもは誰かを抱えていた記憶しかないから…
足が不自由な子とか…目が見えない子とか…私が過去にできなかったことを今精算しているに過ぎない…
菅原)よいしょっと…
香澄)ん、ありがと
菅原)良いってことよ!
香澄)もう行っておいで時間ギリギリだと思うけど笑
菅原)いんにゃ!心配だし親御さんが帰ってくるまで居るべ!ガッコーには別に電話すりゃいいし
香澄)そう?でもうち親いないよ?笑
菅原)ふーん?じゃあ…
あれ…スガさん……よからぬ事言いそう
菅原)おれた_ムグッ
何となくスガさんの口を塞いでしまった…
菅原)な、なんだ?(あっぶな…変なこと口走るとこだった…)
香澄)な、なんでもなーい!ただ蚊がいただけ!ほらほら!学校に戻んなさい!
スガさんの背中を押して無理やり階段まで運び階段まで運んだら私は直ぐに部屋にひきこもってしまった
菅原)あっぶなぁ…///
さっき言おうとしたこと…それは「俺らが親になれば待つ必要なくない?」です
菅原)はぁ”〜…///(お、落ち着け落ち着け…直ぐに戻ろう……)