コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
「…太宰が…死んだ…?」
翌日
探偵社に行くと、皆がやたら体調を気遣ってくる。
こんな事、何時もないから少し怖い。
「みんな集まったか?」
扉の方から国木田君の声がする。
何時になく真剣な表情、そして声。
本気なんだ、と改めて思った。
「…この依頼を終わらせに行くのは明後日の午後六時、だんだん暗くなっていく頃だ」
明後日、か。猶予があるのかないのか…
心の中で呆れたように嗤ってしまった。
「各自、戦闘の準備しておくように」
「はい!」
皆が元気良く返事をする。
私はよく聞いていなかった為返事もしなかった。
此が何時もの私、だからもう何も云われない。
お陰で考える時間が取れそうだ。
…中也を殺す…前は意気揚々と行ったんだろうけど 今は…。
考えても無意味なことはわかっている。
でも、考えずにはいられないのだ。
もう、なんでもいいや。
吹っ切れたように、そう思う。
私は中也を助ける、まぁ攻撃もするけど。
そうしよう、考えるの面倒くさいし
さて、其の為にはどう動こうか。
──決行の日
「行こっか」
乱歩さんの言葉で、皆が一斉に動き出す。
襲撃が、失敗に終わりますように___