テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
ようやく来ましたヨォォォォォォッ
初の藤澤さんsideですッ
side.fjsw
車が燃えて数分後、
息苦しさが、痛みが、
突然ふっと消え、
今までの人生が、ドラマのように頭に流れ込んでくる。
元貴と初めて会った日、
ミセスを結成した日、
デビューした日、
初ワンマンをした日、
5人ですごした日々、
活動を停止した日
2人が去った日、
3人で活動再開した日、
どれも色褪せることなく鮮明に思い出せた。
最後に、僕が突き飛ばした時の元貴の顔が映った。
ごめんね、元貴、
元貴は残って、
もっとたくさんの人に音楽を届けて
天国か地獄か、
はたまたまそれ以外か、
僕はどこへ行っても、元貴をずっと待っているから。
愛してるよ。
そう思い、目を開くと、
花畑が広がっていた。
少し先には若井が立っていた。
不思議と怖くはなかった。
あ、僕死んだんだなって。
すっと受け入れることができた。
それは若井も同じようで、
若井の隣までいくと、
若井は、
「俺たち死んじゃったみたいだね、 」
と微笑を浮かべる。
でもいいさ、
元貴が来るまで待つ。
「元貴が来るまで僕は待つよ。」
そういうと、若井は静かに頷いて、
「僕も待つよ。」
と言った。
コメント
2件
2人サイドのお話更新、ありがとうございます😭