【 時透side 】
春馬「宵ちゃん、ごめんね。お酒の席は早かったね。」
時透「いえいえ、!」
春馬「これ、さっきみつけた和菓子。よかったらどうぞ。」
時透「、ありがとうございます。」
目の前に出されたのは高級和菓子。
時透(……。)
何故だろう、今は喉も通らない。
私、本当にお嫁さんになるの、?
政略結婚で?
ほんとうは
恋愛結婚がよかったし、
プロポーズされたかったし、
白無垢じゃなくて、ドレスも着たかったし、
家族にあたたかく送りだされたかったし、
大好きな人達にも参席して欲しかった。
時透(あぁ、嫌だ。)
私、何1つとして満足してない。
出来ればあの頃に戻れたい。
高専に居て、
みんなと過ごして、
家族がひとつになっていて、、、
そんな日常に、戻りたい。
半年も経っていないのに、
もう遠い昔のことみたいだ。
時透(*助けて、*)
届かない思いはどこに吐き出せばいいのだろうか。
参列1「、!?なんだ?」
使用人1「結界が破られました!」
使用人1「侵入者です!」
侵入者、?
結界は何重もあった。
それを全て破るなんて、相当な手練れだ。
何処からともなく聞こえた音。
私の目の前に白髪が飛び出してきた。
五条「*そいつの隣退け。その席は俺のモンだ。*」
次の瞬間、
私の隣にいた春馬さんが吹き飛ばされていた。
五条「で?*攫って欲しい時は、どう合図するんだっけ?お嬢さん。*」
時透「っ〜!!」
なんでだろ、
コイツを見てると、
楽しい思い出がたくさん蘇ってくる。
私、高専に戻りたい
五条、
ねえ、怪盗さん。
攫えるものなら、攫って頂戴。
時透「*私を連れ去って。*」
行き場を無くしていた思いは、
五条の耳に届いた。
五条「ん。りょーかい。」
次の瞬間、
身体が浮いていた。
時透「へ?」
所謂姫抱きというやつだ。
五条「じゃあちょっと目ぇ閉じて、俺の腕に掴まっとけ」
時透「、。」
急に空気が変わって、
頰に風を感じた。
目を開けるとそこは、
時透「外、」
満点の星空があった。
拝啓 “ 怪盗 ” の君へ
野望に協力してくれたり、
命狙われた所を助けてくれたり、
一緒に迷子になったり、
背中を押してくれたのは、
思えば、全部、
貴方だったね。
コメント
12件
ギャーー!!!!!!!!!!!かっこよすぎ!神作〜!!!!!!!!!!!え?宵さんは神ですか?いや女神か、
告白してる?!?!!!
あー、もう大好きっ なんでこんな神ストーリーが書けるの?(((ばか、宵ちゃんが神だからだよ backnumberの怪盗の曲 パ ロ?だよね!? その曲むっちゃ好きなのっ(((聞いてない