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第1フラグ
早朝朝6時。
私は今日から始まるアニメ、「輪廻転生」を見る為だけにスマホのアラームを1分刻みでかけ、15回目のアラームでようやく起きた所だ。
とてつもなく眠い。しかし大好きな漫画（新巻が出る度貯金を削って買い、推しのグッズも尽く買い漁ってきたもの）が今期アニメ化するのにリアタイしないで何になる。と部屋のテレビをつけてアニメを見始める。丁度始まったばかりのようでオープニングが流れている。
「いやぁ……ビジュが最高過ぎる…。こんな映画級の作品を無料で見させていただいてよろしいのですか…？オープニングテーマも作詞作曲豪華過ぎ…ﾋﾟｧｧｧ……」
画面を舐め回すかのようにじっとテレビを見つめているといつの間にかアニメ時間の25分は終わり、ニュース番組が流れ始めていた。
「いやはや……そろそろ学校に行かなくては…」
面倒くささをかき消すように推しの顔を思い浮かべ、ニヤニヤしながら朝の身支度をし始めた。
「あいにくの雨っすかぁ……」
デカくて重い傘をさしながらスマホをいじり、横断歩道が青になるのを待っていると（※ながらスマホダメ絶対）前にトラネコが1匹歩いているでは無いか……！
「ねこちゃかわいい〜。」
なんて言ってる場合ではなく、次の瞬間には右の視界からバカでかい大型トラックが来てるでは無いか！！
「ねこちゃん危ない!!!」
何も考えずに傘を投げ、ねこを押し出す。
（あ、やっちまった）
ﾄﾞｶｰｰｰﾝ
大型トラックと接触して、私は何メートル飛ばされたか分からないがとにかくとんでもなく飛んだ。頭を打って意識朦朧としている中、救急車のサイレンの音が聞こえた辺りで私は事切れた。
「いやベタすぎるってこれェ！！！」
ただ今恐らく天国にいるんだろうなーってことしか分からない状態だが、とにかく1番初めに言いたいのは死に様がベタ過ぎるという事だ。ベタすぎてベタベタしてる（？）
「死ぬならもっとさー、イケメン助けて死ぬとかさー……寿命全うしてから死にたかったよー！……でもねこちゃには罪がないのが余計に腹立たしい……！」
地団駄を踏みながら地面に座り込む。
「神様には『転生先wあるからwww決めといてwww』ってめっちゃ笑われながら言われたんだけど！？もうちょい弔いの気持ちなかったん！？」
……という訳なんだなぁ……
ここどこだよ……
続く
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