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1.登場人物詳細プロフィール
主人公
工藤 創一(くどう そういち)
役職: 内閣府・特務開拓官 / 惑星テラ・ノヴァ前線基地(FOB)工場長
精神性・変化:
無自覚なパンドラの箱: 新施設『バイオチャンバー』により、世界が血眼で求める「不老不死薬の原料(バイオマター)」の量産(自動化)に成功。しかし、それが地球にもたらす政治的・経済的崩壊には全く無頓着であり、日下部に叱責されて素直に生産を絞るなど、根っからの「工場長(エンジニア)」である。
軍事への傾倒: 余ったバイオマターをウラン弾や強化爆薬などの軍事研究に全振りすることを決定。「生産ラインが止まらないこと」こそが彼の至福であり、地球側のドロドロとした政治劇には一切関与していない。
地球(日本政府サイド)
日下部(くさかべ)
役職: 内閣官房・テラ・ノヴァ駐在員(連絡調整官)
精神性・変化:
国家の悪魔(究極の官僚): 第三部の真の主役。アメリカには「希少な奇跡」として医療キットを渡し共犯者に仕立て上げ、中国には「空のインジェクター」を餌に交渉のテーブルに着かせるという離れ業をやってのけた。
真の目的(脱・工藤創一): 中国にナノマシンを渡し、彼らが人権無視の非人道的な人体実験で「複製品」を完成させることを期待している。最終的にそれを横取りし、日本が工藤創一(テラ・ノヴァ)に依存せずともナノマシンを自給できる体制を作ろうとする、底知れぬ冷徹さを見せた。
副島(そえじま)
役職: 内閣総理大臣
人物像: 日下部の悪魔的な謀略に戦慄しつつも、国家生存のために全ての泥を被る覚悟を決めた指導者。アメリカ大統領との直接対決(キャンプ・デービッド会談)を乗り切り、日米の「共犯関係」を強固なものにした。
アメリカ合衆国(強欲なる共犯者)
ロバート・“ボブ”・ウォーレン
役職: 第47代アメリカ合衆国大統領
人物像:
民主主義の守護者: 譲渡された医療用キットによる「自身の若返り(不老の大統領の誕生)」という究極の誘惑を、国家システム(民主主義)を守るために一蹴した傑物。
覇権国のトップ: 自らの命の代わりに、軍産複合体のドン(マクドウェル家)を救うことで、彼らをアメリカ政府(および日本守護)の絶対的な「番犬」へと作り変えた。
アーサー・マクドウェル & ノア・マクドウェル
役職: 『タイタン・グループ』総帥(祖父)と、その後継者(孫)
人物像:
不治の病(ALS)に冒されていた孫・ノアが医療用キットにより完全回復し、超人的な肉体と知性を獲得。
孫の命を救われたアーサーはウォーレン大統領に絶対の忠誠を誓い、自身の保有する最強の民間軍事会社『ブラック・オニキス』を、中国の工作員から日本の秘密(新木場)を守るための私兵として提供した。
中華人民共和国(踊らされる龍)
李(リー)総理 & 中国最高指導部
役職: 中国国務院総理・党幹部たち
人物像:
医療用キット(不老長寿の薬)の証拠映像と、「日本に100本以上ある」「日本をアメリカから保護すれば2本譲渡する」という偽リーク情報に完全に踊らされる。
メンツやプライドを捨ててでも薬を求める「死への恐怖と妄執」に取り憑かれており、日下部の描いた盤面(寸止め外交)の上で、自ら日本の盾となるべく動き始めた。
2.世界観・用語解説(第三部完結アップデート)
バイオチャンバー(Biochamber)
概要: 創一が開発した、バイオマターと栄養剤から新たなバイオマターを培養・増殖させる有機プラント。
影響: これにより「医療用キット」の大量生産が可能になったが、日下部によってその事実は徹底的に隠蔽された。不老不死が市場に溢れることによる社会崩壊と、外交カードとしての価値下落を防ぐためである。
医療用キット(黄金の賄賂)
アメリカへの譲渡(5本): 1本はNIHの解析用(複製不可を証明)、1本は傷痍軍人ジム軍曹の再生用(軍へのデモンストレーション)、1本はノア・マクドウェルの治癒(軍産複合体の取り込み)に使用。残り2本はアメリカ政府の切り札として保管。
中国への餌(ダミー): ラットの実験で使用した「使いさしの空インジェクター」のみを渡し、中国の非人道的なリバースエンジニアリング実験を誘発させるための毒餌。
民間軍事会社『ブラック・オニキス』
概要: マクドウェル家が保有する元特殊部隊員で構成された世界最大級のPMC。ノアの命を救われた対価として、日本の新木場や要人の警護に就き、中国MSS(国家安全部)の工作員を物理的に排除する「狂犬」として機能している。
3.物語の軌跡と転換点(第三部 全話総括)
【第1フェーズ:26式の公開と驚愕(第1話〜第3話)】
あらすじ:
日本政府は東富士演習場で『26式(ヘビーアーマー)』を全世界に公開。アメリカの精鋭部隊を無傷で圧倒し、日米の軍事バランスにおける「技術的優位」を突きつける。一方、テラ・ノヴァでは創一が空を飛ぶ『モジュラーアーマー』を完成させるが、強すぎるため地球への持ち込みは封印される。
【第2フェーズ:電力革命と大国の疑念(第4話〜第7話)】
あらすじ:
テラ・ノヴァでは大規模なメガソーラーが建設され電力問題が解決。しかし地球側では、アメリカが日本の技術を「魔法」と疑い、中国は日本の要人たちの「奇跡的な病気回復」から、不老不死の薬の存在を看破し諜報活動を激化させる。
【第3フェーズ:バイオマター量産と外交のポーカー(第8話〜最終話)】
あらすじ:
創一が「バイオマターの量産」に成功するが、日下部はこれを最高機密として隠蔽。日本政府はアメリカのキャンプ・デービッドで5本の医療用キットを譲渡し、アメリカ(および軍産複合体)を完全に日本の「共犯者・番犬」として取り込む。
同時に、中国には「薬を渡すかもしれない」という偽の希望を与え、日米の盾としてコントロールしつつ、彼らの非人道的な人体実験による「ナノマシンの複製法」の完成を待って横取りするという、極めて悪魔的な外交戦略を完成させた。
結末(第三部完):
地球側のドロドロとした策謀をよそに、テラ・ノヴァの工藤創一は「工場は成長しなければならない」という絶対命題に従い、さらなる軍事力と拡張へと邁進していく。
4.第四部への布石(未回収要素・伏線)
ウランと「星の深淵」の謎:
メガソーラーで一時的に電力は解決したが、創一の「原子力発電(ウラン)」への野望は消えていない。イヴが警告した「星の深部の未知の低周波振動(呼吸)」の正体とは何か。
中国による「悪魔の実験」:
日下部の目論見通り、中国が渡された「空のサンプル」を元に、死刑囚などを用いた非人道的なナノマシン解析実験に手を染めるのか。そして、それが万が一「成功」してしまった場合、日本はそれを無事に奪えるのか。
ノア・マクドウェルの存在:
ナノマシンによって「最適化」され、若きカリスマとして覚醒した17歳のノア。彼と彼が率いるPMC「ブラック・オニキス」は、このまま日本の忠実な番犬で居続けるのか、それとも新たな脅威となるのか。
「量産」の事実の発覚リスク:
「世界に数個しかない」という嘘で成立している危うい外交バランス。もしアメリカや中国が「テラ・ノヴァでは日産10個ペースで培養されている」という事実を知れば、現在の協調体制は一瞬で崩壊する。