テラーノベル
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俺たちは無事に焼きそばとかき氷を買い終えた。
「じゃあ早速食べ…」
舜が割り箸を割ろうとすると、空から花火の音が鳴り響いてきた。
「あ、花火」
「え!?始まってもうたん!?」
「確かに時間確認してなかったね」
「どないする?よく見えるところまで行く?」
「俺、穴場スポット知ってるよ」
「ほんま!?」
「着いてきて」と言って、両手に焼きそばとかき氷を持っている舜を案内した。
「ここ」
「おぉ…すごいなぁ…」
少し階段を登ったところにある穴場スポット。
インターネットで調べていたら偶然見つけたのだ。
「ここならゆっくり出来るっしょ」
「ほんまにありがとな、柔!」
「全然」
花火を見ながら、焼きそばとかき氷を頬張る舜。
もうどっちに集中しているのかよく分からない。
「柔、あーん」
「え、?あー…」
舜に焼きそばを食べさせられた。
「うま」
「もう一口ちょうだい」
「いやもうあげへんっ」
「……あ!UFO!」
「え!?どこ!?」
見事に騙されてそっぽ向いた舜。
その隙に箸を奪ってもう一口を頂いた。
「あ!もう柔〜!!」
「あはは、ごめんて」
舜はもう奪われないぞと俺に隠すように焼きそばを食べている。
そんな様子も可愛らしい。
花火のパフォーマンスも終盤に差し掛かり、盛り上がりが一層強くなってきた。
キラキラと輝く花火たちを、花火よりもキラキラした瞳で見つめる舜。
その綺麗な横顔に俺は花火そっちのけで見入ってしまう。
「……舜。」
「…ん?なん―」
ちゅっと控え目なリップ音が鳴る。
「……へ…っ?」
舜は顔を真っ赤にして戸惑っている。
「好きだよ。大好き」
「…ぁの…ぇ、っと…」
言葉が出てこないのか、目を泳がせながら焦っている舜。
なんかこの光景、前にも見た気がするのは気のせいだろうか。
「ぉ…俺も…大好き…」
さすがに可愛すぎるので、抱き締めようとした。
その瞬間――。
「…っ!?」
今度は舜からキスをしてくれた。
「え…舜…っ?」
「俺だって負けてばかりやないもん…」
「…ほんっとに可愛い…」
その後、神社を後にし、俺の家へ帰宅した。
「舜、俺準備するから先にお風呂入ってきていいよ」
「ありがとう、色々と」
舜は持ってきていたパジャマを持ってお風呂場へと向かった。
とりあえず部屋を片付けようと思ったのだが、 そこまで汚くはなかったので、布団を整えて、掃除機をかける程度で終わった。
「……」
部屋を出る直前、とある物が視界に入ったが、気にせず扉を閉めた。
舜がお風呂から出てきた後、俺も続けて入った。
やることが一段落し、何をしようか迷ったが、舜が「柔の部屋行きたい!」と言ったので、案内することにした。
「俺の部屋と違って綺麗や…」
「そんなに?」
「俺片付け苦手やねん」
「…まぁ、何となくそんな気は最初からしてた」
「え、酷ない!?」
そんな会話をしながら、お菓子を食べたり、映画を観たりして、夜を楽しんだ。
ある程度楽しんだ後、俺たちは寝る準備を始めた。
「舜はベッドで寝ていいよ。俺はリビングのソファで寝るから」
「え、そんな柔のベッドなんやから、柔が使わんと…」
「だって舜がソファは俺が嫌だもん」
「俺だって柔がソファは嫌や…」
「じゃあ…一緒に寝てくれたりとかしてくれるの?」
「…それで柔がベッドで寝るって言うんやったら…」
舜はモジモジしながら俺を見つめる。
「じゃあ一緒に寝よ?」
俺たちは向かい合わせで布団に入った。
舜は恥ずかしいのか、俺の胸に顔を埋めたまま動かない。
「舜、こっち向いて?」
何も言わず首を横に振る舜。
耳まで真っ赤になってるの、本人は気づいてないんだろうな。
「しゅーん」
俺が頬を突くと、覚悟を決めたのか、ゆっくりと顔を上げた。
「……」
上目遣いで俺を見つめてくる舜。
そんな舜を見た途端、俺の中の何かがプツンと音を立てて切れた。
「…じ、じゅう…?」
「ごめん、舜。俺、我慢できなくなっちゃった」
俺は舜の上に覆いかぶさった――。
コメント
1件
みぅです🤍🥀 「おまけ②」読み終えました…! 花火のシーンとかき氷と焼きそばのやりとり、可愛すぎてお腹痛くなった(笑)。 「UFOだ!」って騙すところ、ずるいけど尊い…。 そしてまさかの舜からの逆襲キス…!「負けてばかりやないもん」って、そんな台詞ずるいって…!!! 最後の「我慢できなくなっちゃった」で終わるの、続きが気になりすぎて今夜眠れないです🌙💔 みずはさん、尊すぎる時間をありがとうございます…!!!