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毎回最高すぎますね♡♡ 嫉妬してしまう湊さんも可愛いです(*^^*) 続きも楽しみに待ってますね😊💓
久々に見れて最高です♪ 物語見れたので満足して編集に取り掛かれます‼️
目が覚めると横にシンの姿はなかった。
シンの抜け殻をぼっーと見つめながら
「今日は朝から授業だって言ってたっけ……」
小さく呟く。
曖昧な記憶。
なにも身にまとわない身体が昨夜の出来事を物語る。
誘ったのは湊からだった。
電気を消し、先にベッドに入り横になるシンに跨り口づけた。
「……したい」
積極的に湊から誘うのは珍しいのでシンは驚いた顔をしていたが、優しく微笑むと
「おいで………湊さん……」
そう言って湊を抱き寄せた。
盛りのついた動物のように夢中でシンと口づけを交わした。
互いに服を脱ぎ捨てると裸で抱き合った。
絡め合う舌の音が静かな部屋に響き渡る。
二日月の今夜は月の灯りがほとんど入らない。
暗闇に近い部屋でふたりの荒い息づかいが交差している。
激しく貪り合った口づけの後、シンは湊に聞いた。
「今夜はどうしたんですか…?」
「……」
湊は答えない。
……嫉妬している。なんて恥ずかしくて言えない。
顔をそむけ黙っている湊をじっと見つめる。
「湊さん……?」
優しいシンの声が湊の心に響く。
黙っているのが苦しくなった。
言わないと決めた決心が緩む。
「お前が………裏切るから……」
絞り出すような声で湊が答える。
「裏切るって…俺は湊さんを裏切るような事はなにも…」
身に覚えがないと、シンは言った。
「商店街でお前を見かけた…」
湊の言葉にシンは今日の自分の行動を遡る。
「どこで見かけたんですか?」
「……新しくできた珈琲ショップの近く」
あっ……思い出したのかシンが記憶を手繰る。
「見かけたなら声掛けてくれれば良かったのに…」
裏切るような事はなにもしていないと断言できる。しかし、湊はシンをキッと睨む。
「女の子と一緒だったじゃねかっ」
その声色は怒りに近かった。
あきらかに嫉妬だ。それがシンにはなんだか嬉しかった。
「なにニヤけてんだよ…」
「あの店の近くで偶然会ったんです。このお店の店員がカッコ良いから入りたいって…」
「だからって、なにもお前と一緒に行かなくても」
「恥ずかしから一緒に来て欲しいと言われて…」
「断ればいいだろっ。俺はお前と一緒に…」
「偵察しようかと…。湊さん好みだと俺がムカつくんで…」
「はっ?」
「でも、大した事ありませんでした」
「なんだよ…それ…」
「もしかして…嫉妬してくれたんですか?」
わざとけしかける。
「……してるよ…思いっきりっ!」
図星をつかれて、湊は半ばヤケクソにキレた。
「……湊さん」
「お前の初めては全部…全部俺が良い…。俺じゃなきゃイヤだっ!」
なんてこの人は…我儘で…子どもみたいで…こんなに可愛いんだろう…。思わず抱きしめた。
「店の外から見ていただけです。店内には入りませんでしたし、なにも購入はしていません。だから…俺の初めては湊さんとだけです」
「…本当か……?」
「一緒に行こうって言いましたよね?」
湊はコクンと頷いた。
たかがこんな事で嫉妬とか情けない…。
シンが俺を裏切るなんてしない事はわかっている。それなのに…こんなに不安になるのは確かな確証がないからなのかもしれない。一緒に暮らし、一緒のベッドで眠り、こうやって身体を重ねてもまだなお不安なのは…いつの間にかシンが俺を好きな気持ちを俺の気持ちが追い抜こうとしているからで…抑えきれない想いはとめどなく溢れ出してきては、シンへと流れているのに…届いているのかが目には見えないから…。いい歳した大人が夢中で欲しているのが、10も下の恋人なんて世間からしたら笑われてしまうかもしれないが…本気で、シンを誰にも渡したくないと思ってしまうくらいシンが好きで…好きで仕方がない。
この想いをシンに告げたら、こいつは諸手をあげて喜んでくれるのだろうか…
「湊さん…」
「ん…?」
「続き…しても良いですか…?」
シンの指指す先にはそり立つモノがあった。
好きな人にしか反応しない。
いつだったか、シンは恥ずかしそうに言っていた。
俺だけ……それが、嬉しかった。
「……俺からしたい」
【あとがき】
ストーリー表示は、100になっていますが、斑蛍で作者のひとり言を書いていますので実際には今作は99で、次回作が100になりますね。細かい…笑
少し、原作者様とリンクさせていただきました。
嫉妬する湊さんも可愛い♡
次回作は、この続きです。が、フォロワー様限定公開にさせていただきます。
100ストーリーを記念した作品は、やはりフォロワー様限定にしたかったので…
まだ書き終えてませんので、もう少しお待ちくださいね♪
それでは、次回作でまたお会いできますように…
月乃水萌