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ううう無理…尊すぎて死ぬかと思った😭💕💕 一緒のベッドで「心拍うるさい」とか「意識してる?」とかライ様容赦なさすぎてしんどい…でも最後の「好き」からの「生まれ変わってくれてありがとう」で泣いた。繋いだ手を離さず眠るところがもう尊いの極み…!最高でしたしろまるさん…!⋆♡
ライの家に着くまで、マナはずっと落ち着かなかった。
「……」
隣を歩くライはいつも通りなのに、自分だけ変に意識してしまう。
泊まる。
恋人の家に。
二人きりで。
考えるたびに顔が熱くなる。
「マナ」
「ひゃい!?」
「……何その返事」
ライが少し笑う。
恥ずかしい。
でも、その笑顔を見ると余計に緊張する。
「いや、だって」
「だって?」
「……なんでもない」
絶対言えるわけがない。
“好きな人の家に泊まるの意識しすぎて無理”なんて。
「適当に座って」
家に入ると、ライは制服を脱ぎながらキッチンへ向かった。
その自然な姿に、マナは変にどきっとする。
普段学校で見てるライと違う。
家の中のライは、もっと柔らかい。
「飲み物いる?」
「いる……」
ソファに座りながら部屋を見回す。
見慣れた部屋のはずなのに、今日は妙に意識してしまう。
恋人の部屋。
そう思うだけで落ち着かない。
「はい」
「ありがと」
マグカップを受け取る。
指先が少し触れただけで、心臓が跳ねた。
ライはそんなマナを見て、少し首を傾げる。
「今日変」
「変じゃない!」
「顔赤い」
「暑いだけ!」
「エアコンついてるけど」
「うるさい!」
ライが吹き出す。
その笑い方が優しくて、マナはまた顔を覆った。
ほんと無理。
しばらくして。
二人でコンビニご飯を食べながら、文化祭の話をしていた。
「ライ絶対メイド似合うって」
「嫌だ」
「見たいのに」
「マナが着れば」
「は!? なんで俺!?」
「かわいいから」
「お前最近それ多い!!」
ライは楽しそうに笑う。
前より感情が表に出るようになった。
その変化が嬉しい。
百年間、一人だった人。
やっと安心して笑えるようになったのかもしれない。
そう思うと胸が温かくなる。
「……ライ」
「ん?」
「最近、楽しそう」
ライが少し目を瞬かせる。
「そう見える?」
「うん」
マナは笑った。
「いっぱい笑うようになった」
ライは少し黙って、それから静かに言った。
「マナがいるから」
その一言で、また心臓が暴れる。
本当にずるい。
真っ直ぐすぎる。
夜。
問題は、ここからだった。
「……ベッド一つじゃん」
「そうだけど」
ライの部屋には当然ベッドが一つしかない。
マナは固まった。
ライは平然としている。
「俺ソファで寝る!」
「なんで」
「なんでって!?」
「ベッド広いし一緒でいいじゃん」
「よくない!!」
ライは少し不思議そうな顔をしたあと、ふっと笑った。
「……意識してる?」
「〜〜〜っ!!」
図星だった。
マナは顔を真っ赤にしてクッションを投げる。
ライはそれを受け止めながら笑っていた。
「かわいい」
「うるさい!」
結局。
押し切られる形で、一緒のベッドで寝ることになった。
「……」
「……」
暗い部屋。
近い。
近すぎる。
隣にライがいる。
寝返りを打けば触れそうな距離。
マナは布団を頭まで被りたくなった。
「マナ」
「……なに」
「緊張してる?」
「してない」
「心拍うるさい」
「聞くな!!」
ライが小さく笑う。
そのあと、静かな沈黙が落ちた。
エアコンの音だけが聞こえる。
こういう時間、不思議と嫌じゃない。
むしろ安心する。
「……ライ」
「ん」
「百年前さ」
マナは天井を見ながら呟く。
「俺ら、こういうことできなかったんだよな」
ライの呼吸が少し止まる。
病院ばかりだった前世。
一緒に帰ることも。
泊まることも。
何気なく隣で眠ることも。
ほとんど叶わなかった。
「……うん」
静かな声。
マナは少しだけライの方へ向いた。
暗くても、ライがこっちを見ているのがわかる。
「今、幸せ?」
その質問に、ライは少し笑った。
「幸せ」
即答だった。
「前世で欲しかったもの、今いっぱいあるから」
胸がぎゅっとなる。
マナは無意識に手を伸ばした。
暗闇の中、指先がライの手に触れる。
するとライがそっと握り返した。
温かい。
安心する。
「……マナ」
「ん」
「ありがとう」
「何が」
「生まれ変わってくれて」
その言葉に、涙が出そうになった。
ライは本当に、自分を待っていたんだ。
百年も。
「……俺も」
マナは小さく笑う。
「ライが見つけてくれてよかった」
繋いだ手に少し力が入る。
そのまま、しばらく静かな時間が流れた。
やがて。
「……マナ」
「んー……」
眠気の混じった返事。
ライは少し迷ってから、静かに言った。
「好き」
マナの顔が熱くなる。
暗くてよかった。
「……俺も」
そう返すと、ライが少し笑った気配がした。
それが嬉しくて。
安心して。
マナは繋いだ手を離さないまま、ゆっくり眠りに落ちていった。