2人の少女が一緒に自殺する話。
1人の少女 成海 はクラスで
いじめを受けていた。
もう1人の少女 沙羅 は親友でもありながら
クラスいじめを止めようともしなかった。
ある日成海から一通のLINEが来た
「さようなら。」
沙羅は嫌な予感がした。
夜8時。家を飛び出し
学校の教室へ行った。
成海はいなかった。
屋上へ行った。
予想通り成海はそこにいた。
「沙羅ちゃんなんで来ちゃったの…??」
「あんなLINE送らないでよ、」
「私、沙羅ちゃんになら助けて貰えると思ってたのに……」
「ごめん…ごめんね…」
私は手を伸ばし、成海の腕を掴んだ。
いじめを止めてあげたかった。
けれど、そんな勇気なんか出なかった。
私は最低な人間だ。
この手を掴んでいるのは
多分 自分のせいで死んで欲しくないからだ。
人の気持ちを考えられることが出来ていない。
「どうして止めるの?」
「死んで欲しくないもん。」
「私は助けを求めていたのに見ないふりをしたのは沙羅ちゃんでしょ?」
「じゃあなんであんなLINE送ったの。」
「私の最後の言葉は沙羅ちゃんに
聞いて欲しかった。」
「私は止められても死ぬつもりだから
もし今からいじめが無くなったとしても
私はこの世に生きる価値を感じない。」
「なら 今日じゃなくて明日にしてよ。」
「なんで?私はもう今すぐ死にたい。」
「話したいことがあるの。」
学校をサボって一緒に海に行こう?」
「わかった 明日だけね。」
「うん。」
私は成海を家に送った。
次の日
2人で海に来た。
「綺麗だね。」と言いながら
浜辺を歩いて 岩の上に座って話をした。
そして 崖に座って
たくさんのことをしゃべった。
「もう止めたりしないでね。」
「うん。」
そして覚悟を決めた。
私と成海は手を繋ぎ 深い海へと沈んだ。
落ちる時に彼女は
「大好きだったよ。」
そんな言葉を口にした気がした。
コメント
2件
結構良い話書いてんのおもろ