天に触れたくて

昔々、歴史にある出来事が記録される…

今から丁度３０８０年前のこと

地上の生き物はその好奇心から『神』へ接触

しようとする。しかし…失敗に終わった…

失敗だけなら良かったが、ある一柱の神から

怒りをかってしまった…

草木は枯れ、海は干上がり、大地が割れた

人々は乞うた…「もう…これ以上は…。何も

かも無くなってしまう。どうか…ご慈悲

を…」と

しかし、神は聞き入れなかった…

ところが一筋の光が人々を救う…！

雲の間から眩しい光が差し込んだかと思うと

そこから『神の使い』と名乗る者が現れた

『神の使い』が手に持っていた槍を一振りす

れば新しい芽が芽生え、二振りすれば海に水

が戻り、三振りすれば大地は元の姿へと戻っ

た…。人々は歓喜した

『神の使い』は言う。「一度だけチャンスを

やる。もう二度と神の怒りをかうことなく平

和に暮らしてみせろ」と

それと同時に地上に住む者達にある特殊な力

を分け与えた

その日から地上に住む者達は誓った…

〈恩を約束を忘れるべからず〉

これが今の『邪神』と『光の導き手』と呼ば

れている…

おしまい

どうだね？この世界の昔話は

少しでも面白いと思ってくれると嬉しいよ

ん？私は誰かって？それは内緒だよ

安心したまえ。いつか分かる日が来るさ

これから君達に見て欲しいのは今の話し

そう！３０８０年後の話しだよ

また歴史に残る面白いことが起こると私は予

想している

それを是非、君達と共に見守りたいんだ

あ、もう時間かな

次にいつ会えるか分からないが、きっといつ

かは会える

では、私はこれで失礼するよ

他の者達も待たせているのでね

どうか、君達に良い出会いがありますように