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登場:ライド、フィーチャー メイン
1,ライド視点 ↓
堤防。
ここで救われた。
救われる前、俺は、ずっといじめられていた。
小さい頃から仲間はずれにされて、声も、見た目も、絵も、
全部の存在を否定されて生きてきた。親にも、学校の先生にも、見て見ぬふりされた。
きもいだの、絵が下手だの、さんざん言われた。
目の前で絵を破られたり、蹴られたり…何度もあった。
今まで耐えてきた。自分を傷つけて、こっそり絵を描いて…。
それで、耐えられなくなって、歩いて逃げた。家出した。
救いなんてないと思った。
なんにもわからなかった。
一日歩いた。知らない道だった。
俺とは真反対の誰もが見とれてしまうきれいな夕焼けを見ながら…
疲れも感じない、死ぬことだけ考えた。
ナイフで自分を刺すのは怖かったからやめた。
車にはねられようとしたけど、迷惑になるからやめた。
首を吊ろうともしたけど、お金は盗まれたし、できなかった。
とりあえず飛び降りようと思った。
一日歩いて良かった。
人目を気にせず、川に飛び降りた。
溺れて死んで、誰にも見つからないからいいと思った。
「これで楽になれる」
間違いだった。
目の前、そこには…人魚がいた。
わけが分からなかった。俺は死んで、地獄で幻でも見てるんだろうと思った。
生きていた。
体は残ってるし、腕の傷は相変わらず醜かった。
重りでもつけておくんだったと後悔した。
でも君は…あいつらとは違った。
一言、**「大丈夫?」**って言った。
正気かと思った。俺を心配してくれる人が存在するのかと。
涙は出なかった。嬉しくもなかった。…と思う。
でも…ほっとした。
本当は死にたくなかったんだよ。
奇跡だと思った。神様と見間違えた。
今思えば馬鹿だったと思う。
ちょっとは怪しいと思ったけど、とりあえず、話してみた。
「お前は誰だ」
「僕?フィーチャーって言うんだ」
「…いい名前だね」
「君は?君の名前。」
「ライド」
「ライドくん!よろしくね!
溺れてたよね?大丈夫だった?」
こんな心配してくれると思わなかった。
それに、よろしくだなんて。ちょっと怖かったよ。
それ以外はあんまり覚えてない。
多分、そのままふらふらとどっかに歩いていったと思う。
俺がすぐ戻ってきたとき、君はまだニコニコしてた。
ちょっとだけ、救われた。
ありがとう。フィーチャー。
大好きだよ。
…忘れてくれ。
以上だ。もう聞かないでくれ。
2,フィーチャー視点 ↓
別に、普通の生活をしてたよ。
家族も、友達もいたし、
まあ怖かったのは死んじゃうことだったかな。
たころう
ある街に散歩に行ったときのこと。
大きな橋を渡ってた。はずだったのに。
誰かに押されて、
落ちた。
深そうなでっかい川に落ちちゃった。
その前の日は雨が降って、川の流れが早かった。
すぐに流されて、腕がなんかに当たって切れて、痛かった。
首にネックレスが絡まって余計に息ができなかった。
死にたくないと思った。強く願った。
それからはほとんど覚えてなかった。
なんか、気づいたら、僕の足が魚みたいになってた。
頭には角が生えてた。
僕、人魚になっちゃった。
まあそれだけ。
…ねえ、こんなこと聞いて、なんかするの?
……..そっか
じゃあね!
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