太中
BEAST
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いつものように医務室で目が覚める
起きた瞬間から身体中が傷んで、もう少しだけ寝ていたかった
この何日も続けて汚辱を使う任務が重なっている
否、こういう任務を担当していると言った方が良いだろうか
頭に強い頭痛が走る
甲高い耳鳴りも頭に響く
その痛みに耐えきれず、髪をくしゃりと掴み、痛みを和らげる
何時からだろうか汚辱を使った後、強い頭痛に襲われるのは
その痛みに浸っていると外から扉を軽く叩く音が聞こえた
ノックをした人物には大体予想がついていた
彼奴が憎い
もう、あの姿も、あの声も聴きたくない
もう、自分を殺したくない
頼むからその扉を開けないでくれ
そんな思いと裏腹にその人物は扉を開けた
そして、こちらの様子を伺ってから、冷静で落ち着いた声のトーンで俺に話し掛けてきた
太「調子はどう。」
その声を聞いた瞬間喉に言葉がつっかえて、言葉がなかなか出なかった
中「…まずまずです 」
曖昧な答えだ
太「そう」
「今日は任務は無い 書類だけ」
中「はい」
太「書類だけならここでも出来るし、今日は休んでて」
嗚呼、今日はあそこに行かなくても良いのか
俺は心の底から安心した
でも、近いうちにまた……
太「中也、医者に聴いたけどその折れてる手首、5週間くらいかかりそうだけど、痛くないのなら明後日にでも任務に行くから明日から毎日、状態を聞きに来るけど、良いね?大丈夫そう? 」
中「…はい、大丈夫です」
首領の異能力は異能無効化だ
俺が汚辱を使う任務の時は必ず任務に同行する
最近では、汚辱を使わない任務でも同行する様になってきた
おかげでもう任務なんかに行きたくないと思い始めている自分が居る
それでも、首領は俺を無理矢理連れて行くと思う
どんなに俺が拒んでも
太「じゃあ、私は執務室にいるから、なんかあったら呼んで」
中「分かりました…」
首領は静かに扉を閉めた
そして、身を起こしていた身体に足を近ずけて蹲る
正直、手首はそれ程痛く無かったが、少しでも休めるように少しだけ嘘をついた
俺は目の前にある書類に目を向け、ペンを手に取った
次の日起きると、首領が隣に居て手首の痛みはちっとも痛くなかった
この時だけ、自身の治癒力を恨む
こんなの人間じゃない
化け物だ
そんなこと分かりきってることじゃないか
何を今更…本当に……
太「ねぇ、手、痛くないの?」
中「え、あ、まぁ。、」
太「そう。」
そして、首領は俺の手に取って、まじまじと手を見ている
暫くして、
太「良かったよ。中也の手に傷が残ってなくて」
「それにしても君の治癒力には関心したよ まるで___」
……まるで?
太「否、なんでもないよ」
「そんなことより、任務行けそうかを聞きたかったんだった どう?」
正直行きたくない
中「はい、大丈夫そうです」
太「そっか じゃあ準備して」
俺は首領に返事をせず、準備し始めた
そこに来た時俺は、
嗚呼 また来てしまったのか
としか思えなかった
目の前なや広がる地獄に目を背けたかった
中「チッ」
俺は軽く舌打ちをした
この反吐が出る光景を今から、全てを壊して行くからだ
太「中也、汚辱」
俺はその命令を告げられたあと、手袋を外し、帽子を深く被った
それ以降は覚えてない
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お疲れ様でした
従兄弟の家に泊まってるんですよ
そのおかげでスマホいじれてます
従兄弟見てるー?
最後まで見て頂きありがとうございました
コメント
1件
こういうドロドロ太中本当に大好きなので最高です...ありがとうございます...これだけでもう生きていけます、 中也汚濁使いまくってボロボロなのに使わせる太宰さん大好きです...中也可哀想過ぎて可愛い(???)