太中
BEAST
首絞め表現
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薄く、暗い記憶の中に首領がいた
その顔には、何時もの包帯が巻かれていなくて、とても悪人だとは思えない程の微笑みを誰かに向けている
愛してやまないように苦しそうに
嗚呼憎たらしい
今直ぐ___
気がつくと、見慣れた小綺麗な、医務室の天井が見えた
急いで身体を起こすと、脚と腕を組んで医務室の椅子に座っている首領に目を向けた
首領は何処か不機嫌そうだった
そして俺が起きたことを確認すると、此方に近付いて来た
首領のその冷たい目から、怒られるのでは無いかと身が酷く怯えた
その覚悟をし、目を固く瞑った
太「起きたのなら任務に行くよ」
中「…。」
「…脚が多分折れてるのですが…」
太「大丈夫、そのくらい中也なら直ぐ治る」
「それに、この前休んだし」
そう、だな
そういうことだよな、
早く準備しないと…
そう思い、寝台から出ようとした時、脚に力が入らないのと、頭痛で眩暈がし、倒れ込んでしまった
倒れたときの首領の表情は今でも忘れない
俺に目を向けずに、何処か遠い方を見て無関心そうに見ていた
そんな首領に腰を抜かしてしまった
首領が此方に目をやったかと思えば、「何やってるの 早くして」で済まされる
その瞳が何処か恐ろしくて、抜けた腰も言う事を聞いて、すぐに立ち上がった
俺を待たずに部屋を出ようとする首領を追いかけて医務室から出た
毎回任務の場所は違う場所だが、時期に皆同じ姿になる
建物があったところも何も無くなり平らになる
勿論人の気配は無い
ただ、わかるのは悲惨な空気だけ
そこには花一輪も咲くことも許されない何処か淋しげな空気があった
それを作るのが俺の役目だ
首領はまた、
「中也、汚辱」
なんて同じ言葉を繰り返す
その言葉を聞いたあとは、手袋を脱ぎ、帽子を深く被った
そして俺はなんとなく首領の方を向いた
そして見てしまった
首領の表情を
その表情を見た瞬間、俺は目を見開いた
あの時だ。そう、あの時の表情だ
あの何も感じて無く、同情もしない、冷たく、無関心なあの顔
その後はもう、自分を保てなかった
嗚呼、もういいんだ
としか思わなかった。思えなかった
汚辱を使った後、医務室で二回程混乱状態になった俺が部下が止めたらしい
其れを今日も、次の日も、その次の日も
....
....
....
俺は、医務室で首領と目を合わせられないでいた
太「何やってるの 早く行くよ」
なんて、背を向けながらいつもと同じことを言う
もう、嫌なんだ
もう、うんざりなんだ
もう、バケモノに戻りたくない
もう、嫌になったんだ
「………もう…嫌だ……」
太「何か言った?」
中「もう…嫌なんだよッッ」
太「…は?」
「なんでッ?」
中「だから……もう…うんざりなんだってッッ」
首領は何も言わず俺の髪を鷲掴みして、強く揺さぶった
中「ッゔッぁ、”ゃ,ッめ”“ゔッ、」
太「取り消して 今の言葉 はやく」
中「ッ取り消さないッッ”ッこれは俺の本心だからッッ、ッ」
太「…そう。」
「聞き分けの無いわんちゃんだこんなの私のわんちゃんじゃない」
ガシッ “ ググッ…”
中「ヴ”グァあェッ ,や”」
身長が足りない俺は、いとも容易く吊り下げられた
太「君は私の狗だ 君は私の命令を忠実に聞いてれば良いだけなのだよ?それだけなのに君はなんで出来ないの?」
中「ゔぁ、ェッ”」
太「私はなんで君は出来ないのって聴いてるのだけど 早く答えなよ」
中「ぁェッ、ぐッ”” ハァーッ ゲホッ ,ヒュッハッ ゴホッ…ヴ」
離された俺は、地面に座り込んで、掴まれてた首を抑えた
太「君は私の狗だからね 分かった?」
中「…ッはい……」
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お疲れ様でした
この物語は私のねじ曲がった性癖を詰め込みたいなとか思っています
最後まで見て頂きありがとうございました
コメント
1件
あ〜、もう私得ッッッ!!まじだいっすきですッッ!!中也ぁぁぁぁぁあ、可哀想だけど可愛いッッ!!歪んだこのつらつらBEAST太中最高ぉぉぉお!!!まじ神です!!!最高です!!!