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#スクラッチャーズ
#異世界転生
K-Takasaka
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#K-T
K-Takasaka
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フェスが終わった翌日。
ユナはCREATIVE BASEの事務所を訪れていた。
スクラッチャーズのメンバーは、フェスの片付けをしている。
カキは壊れた照明の前で腕を組み、ミステーと相談していた。
「次は、もっと明るくしよう」
「太陽を呼ぼう」
「呼ばないで!」
アオノが機材を修理し、マサカゲがチェックリストを書いている。
メバルは受付周辺を片付けながら、二人を監視していた。
K-Tは会場の資料をまとめている。
ユナは彼の前に立った。
「Kさん」
「ユナか。どうした?」
「昨日のフェス、本当に楽しかったです」
「それはよかった」
「私、作品を作る側になりたいです」
K-Tの手が止まる。
「作りたいものはあるのか?」
「まだ、はっきりとは分かりません。でも、昨日ここに来て、皆さんを見ていたら……私も何かを作りたいと思いました」
ユナは、手の中に握っていたチラシを見つめた。
「スクラッチャーズの皆さんが、すごく楽しそうで。大変なことがあっても、誰かが助けてくれて、最後にはみんな笑っていて」
メバルが横から口を挟む。
「楽しいだけじゃないわよ。規約は守ってもらうし、作品の無断使用も禁止。迷惑行為をしたら警告、それでも直らなければブロックだからね」
「はい!」
ユナは力強く返事をした。
カキが近づいてくる。
「ユナさん、僕たちと一緒に歌う?」
「歌は結構です」
「即答!?」
ミステーが首をかしげる。
「僕たちの歌には、まだ誰も見つけていない可能性があるのに」
「見つけなくていい可能性もあるわよ」
メバルが言った。
マサカゲはユナに書類を渡した。
「CREATIVE BASEのメンバー募集用紙だ。活動内容、得意なこと、やってみたいことを書いてくれ」
アオノが笑顔で続ける。
「初心者でも大丈夫です。必要な機材は、CREATIVE BASEが用意できます」
K-Tは立ち上がり、机の引き出しから一枚の名刺を取り出した。
「これは、まだ渡していなかったな」
ユナは名刺を受け取った。
表には、以前と同じ文字が書かれている。
CREATIVE BASE
その下に、肩書きがあった。
代表取締役社長 K-Takasaka
「……え?」
ユナは名刺とK-Tの顔を交互に見た。
「Kさん……社長なんですか?」
カキが驚いたように叫ぶ。
「ユナさん、知らなかったの!?」
「言う必要がなかった」
K-Tは平然としている。
「いやいや、必要あるでしょ!」
マサカゲが突っ込む。
メバルも目を丸くした。
「私たちだって、最初に聞いたときは驚いたんだから」
「Kさん、社長なのに防弾チョッキでドラム叩いてたの?」
ユナが尋ねる。
「安全管理と演奏は両立できる」
「できるんですか?」
アオノが小さく首をかしげた。
「できます」
K-Tは真顔で答えた。
カキがユナの肩を叩く。
「すごいでしょ! 社長なのに、僕たちが飛んでくるとすぐ避けるんだよ!」
「避けるだけじゃなくて、助けてください」
ミステーが言う。
「僕は先日、床に助けられたよ」
「それは床が優秀だっただけよ」
メバルがため息をついた。
ユナは、名刺をもう一度見た。
CREATIVE BASE。
自分が作品を作り、誰かと交流し、新しい何かを始められる場所。
昨日出会ったスクラッチャーズは、自由で、騒がしくて、時々危険だった。
けれど、その奥には仲間を思う気持ちと、作品を大切にする思いがあった。
ユナは応募用紙を受け取った。
そして、スクラッチャーズの六人を見渡す。
K-Tは静かにこちらを見ている。
メバルは腕を組みながらも、わずかに笑っている。
カキはすでに歓迎会の準備を始め、ミステーはなぜか紙皿を頭に乗せていた。
マサカゲは予定表を確認し、アオノは新しい機材を組み立てている。
ユナは胸いっぱいに息を吸った。
「私もCREATIVE BASEに入りたい!」
その声が、事務所中に響いた。
カキとミステーが同時に拍手をする。
メバルが微笑む。
マサカゲは「まずは応募書類を書いてくれ」と言い、アオノは「歓迎します」と頷いた。
K-Tは、ユナに向かって手を差し出した。
「ようこそ、CREATIVE BASEへ」
その瞬間、カキが大声で叫んだ。
「入社祝いに、僕たちの新曲を披露します!」
「やめなさい!」
メバルがマイクスタンドを持ち上げる。
ミステーもマイクを握った。
「曲名は『社長とピラミッド』!」
「そんな曲は認めない!」
マサカゲが叫び、アオノが照明の電源を切る。
K-Tは静かにドラムスティックを手に取った。
ユナは笑った。
ここから始まる。
新しい作品。
新しい仲間。
そして、少し騒がしい青春の日々が。
CREATIVE BASEの扉の向こうで、スクラッチャーズの次の物語が始まった。
コメント
1件
わあ〜第5話読み終わったよ!!😭💕 ユナちゃんがついに「作りたい!」って決意して入部…じゃなくて入社?するシーン、めっちゃ胸熱だった!!K-Tさんが社長って名刺で知る瞬間の「え?」ってなったとこ、一緒に驚いちゃったよ笑 でも最後のカキくんとミステーさんの「社長とピラミッド」ネタ、ほんとクセになるカオスで最高だよねw これからの青春っぷりが楽しみすぎる⋆♡