ミセス　短編集

新しい作品を書くのに時間をくっている間にフォロワー様３００人超えましたので、ちょっと短編でも書いてみようとがんばってみました。

もっくんと涼ちゃんは付き合ってる設定です。

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リビングのソファーに寝転びながら涼ちゃんの出演している番組の録画を観ていた。

楽しそうに笑ったり照れたりする姿を微笑ましく思いながらもなんだか心のすみっこがムズムズする…。

「元貴〜ご飯できたよ〜。って何？これ俺が出てたヤツ？」

ご飯を呼びにきた涼ちゃんがテレビ画面に映る自分の姿に気づいて目をパチパチさせる。

「んー、バラエティなのもあるけど、涼ちゃんってテレビでも普段とあんまり変わりないよね。やっぱり天然？ 」

いやー、恥ずかしい！と手で顔を隠しながらもちょっと嬉しそうにしている涼ちゃんとテレビに映る涼ちゃんを見比べて言う。

「あー、元貴は完全に外仕様だからねぇ」

涼ちゃんは苦笑する。

「テレビの元貴はすっごいかっこいいもんね」

「何それ？普段の俺はかっこよくないっていうの？」

そう言って唇をとがらせる俺に「ほら、そういうところ」と言いながら頬っぺたをツンツンしてくる。

そのニコニ優しい笑顔を見てため息をつく。

「涼ちゃんは変わらないなぁ」

「何言ってるの。俺だって外向きには『涼ちゃん』で普段は『藤澤涼架』でしょ？元貴とおんなじだよ」

そう言って何かを察したのか俺の頭をよしよしと撫でてくれる。やっぱり涼ちゃんは優しくて相手の気を汲むのが上手い。

「俺だって『ブラック涼架』は封印してるじゃん」

「あんなのただのネタでしょ〜。アレにノッてくれるトコが涼ちゃんの優しさだよ。涼ちゃんは初めっから音楽に関してはマジメだし言う事は言う。涼ちゃんでブラックなら俺なんて暗黒の大魔王でしょ」

俺の『暗黒の大魔王』がツボったのか涼ちゃんが爆笑している。

「元貴はマジメ過ぎる…って言うかストイック過ぎるんだよね」

ヒーヒー笑って出た涙を拭いながら涼ちゃんが言う。

「涼ちゃんはいつだって自然体でいいよね」

「なにそれ？褒めてるの？もしかしてディスられてる？」

涼ちゃんは軽くため息をついた後俺の顔をのぞき込む。

「元貴は音楽に対してもライブだったら音だけじゃなく演出でも楽しんでもらわないと！とか、ネットとかの企画何ならちゃんとおもしろくノリよくしなきゃとかがんばり過ぎ」

優しく笑う涼ちゃんにここ最近、歌手に作曲家に俳優にネットにと色々な自分にこんがらがっていた肩の力が自然と抜けていく。

「誰だってその時その時に合わせた自分がいる。そんなの当たり前の事なんだよ」

涼ちゃんがおでこにチュッとキスを落とす。

「無理し過ぎちゃダメだからね」

そう。本当の俺は弱虫で怖がりだ。だからこそ周りには弱さを見せないように完璧であり続けたい、完璧であり続けないとという強迫観念に似た何かにせき立てられる。

「大丈夫。本当の元貴は俺がちゃーんとわかってるからさ」

その言葉に俺はそっと涼ちゃんの胸に頭を擦り付けると、自分の中に溜まっていた澱みが消えていくのがわかる。

「今日も甘えん坊さんだなぁ」

自分の弱さを隠すために何重にも着込んだ鎧を脱ぎ捨ててただの『大森元貴』を受け入れてくれる。弱い自分を曝け出し羽ばたき続け疲れ果てた羽を休められる場所。

顔を近づけ唇を重ねて優しくキスをする。

「涼ちゃん、ずっとそばにいてね」

「いつも言ってるでしょ〜。ずーっと元貴のそばにいるよ」

その言葉が聞きたくて何度も同じ事を聞く俺に涼ちゃんはいつだって呆れずに付き合ってくれる。

「大好きだよ、元貴」

優しく俺を抱きしめて今度は涼ちゃんの方からキスしてくれた。

「うん。俺も大好き…」

ギュッと涼ちゃんを抱きしめながらゆっくりと唇の感触を確かめ合う。

ここで羽を休めた後、俺は誰よりも強く羽ばたいていかなければならないから。

自分の夢を叶えるために。そして大事なこの場所を守るために。

大丈夫。君がそばにいてくれるなら、俺はまだまだどこまでだって飛んでいける。

でも、今はまだこの幸せな空気の中でもう少しだけまどろんでいよう…。

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なんかなんの意味もないただのポエミーになってしまった😅やっぱり短編の方が難しい。

インライのブラック涼ちゃん？が話題になった時にふと思った事をメインにしよう…と思ったはずなのに。

どうも、最近もっくん何足の草鞋はいてるの？と心配な気持ちの方が勝ってしまったようです💦

今長編作成しているのですが、子供が春休みに入りちょろちょろとかまいにくるので集中して書けていません。

いや、内容が内容だけに読まれるとヤバいので難しいんです😓

なのでもうしばらくお待ちいただければと思います。