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パッと思いついたので

掛け持ちこれ以上はしません

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーキリトリーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「だーかーら!お兄さんは、華やかなマドモワゼルが一番だと思うの!」


『はぁ!?!?淑女だぞ、淑女!!

淑やかで控えめ!その内に隠す魅力を暴くのが紳士の勤めってやつじゃねえのか!』


「本っ当にお前とは好みが合わないね!

だいたい、そんなレアな子いるわけないでしょ!そんなんだから彼女いないんだよこの眉毛! 」


『お前だって今彼女いねぇだろうが!

そんなんだからって…なっ…なんなんだよ…ばかぁ!!!』


「…で、気持ちを伝えられずに殴って帰っちゃったの?」

[ ほんとに…なんというか…ばかというか… ]

『あ゛ぁん?』

[ すいませんでした!!!! ]

「ん~…結局、アーサーが今したいのってなんなの?」

『…え?』


「フランシスに思いを伝えたいのか、」

[ その…淑女?の魅力を思い知らせたいのか…]


『そうだな…考えてなかったが…

…正直、あいつが俺のこと好きになるとは思ってないんだよ。

もう、何十年も前から諦めてるんだ。』


「アーサー…」


『だから、ひげに淑女の良さを知らしめてやった後、どうにかして懲らしめてやるよ!!』


[ アーサー様… ]


「あのさ!俺思ったんだけど、淑女さんに、アーサーがなっちゃえばいいんじゃない?」

『はぁ!?俺が?無理だろ…』

[ …いや、メイクとカツラ、服装で案外何とかなるかも… ]

『…え?』

「だって、アーサー可愛い顔してるし、細身だし…眉毛隠せば、バレないよ!」

[ とりあえず、やってみようぜ!アーサー様、失礼します! ]

『えっ…ちょッ…』


「俺らのセンス…もそうなんだろうけど…」

[ まさかこれまでとはな…こんにゃろ… ]

『へ…変じゃねえか…?』

「あ、声どうしよう…」

[ アーサー様の魔法で何とかすればいいんじゃねぇか?

多分…できるだろ? ]

「わぁ~兄ちゃんさすがであります!

じゃあ、アーサー、喋ってみて!理想の淑女?みたいな感じ!」

『お、おう…』

“…こんばんは?

Rosie holmesです。

…殿方とお話しするのにあまり慣れていなくて…失礼があったら、ごめんなさいね。”

「ベッ…」

[ ベッラ!?!? ]

「お姉さん、すっごい可愛いね…俺、近くに素敵なイタリアンレストラン知ってるんだけど…

それか、俺の家来る…?」

[ おまッ…抜け駆けはなしだぞ、こんにゃろ!]

[ はじめまして、お嬢さん。

我がばか弟の失礼をお許しいただけますか?

お詫びをするために、どうか夕食を…もちろん、二人でね]

『落ち着けお前ら!俺だぞ!!イングランド!!』

「あ、アーサーか~」

[ 全然ベッラだったぞ…  ]

「フランシス兄ちゃんも騙されちゃうよ!」

『…騙すのが簡単なのは、面白くねえよな… 』

『あ、そういえば俺のスーツ、女性用のも一応繕ってもらってた』

「なんで!?!?」

『これで…よし。 』

『じゃ、行ってくる!ありがとうな、お前ら!』

「アーサーっ!お礼…ロージーの声でお願い!」

[ なっ…アーサー様、気にせず行ってください!…ちょっと聞きたいすけど…]

『まったくお前らは…んん゛…』

“フェリシアーノさんにロマーノさん。私をこんなに綺麗にしてくださってありがとう。

ここでお別れだなんて、少し寂しいけれど…

また会える日を、心から願っておりますわ。

では…ごきげんよう。 “

[ベッラ…]

「いかないで…!!」

『だから俺だっての!』

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