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ふーん
いや本当に投稿頻度が酷いですね。
許してください
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーキリトリーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
…飛び出してきたはいいが、これからのプランを全く練っていない…
飛び出してきた、というのもヴァルガス兄弟のもとをではない。
現在俺は、クソヒゲの都市、パリにいる。
” どーすっかなぁ… “
そう呟いてみるも、自分のより幾分かか細く、可憐な声に我ながらビビってしまう。
それとアンマッチな言動を、周りが聴いていないかも心配で…
嫌になるほど訪れたパリで1人、彷徨っていたらしい。
「Bonjour?」
フランスお決まりのあいさつが耳に入り、とっさに振り向く。
1人の男性が、少し屈んだ状態で俺と目を合わせる。
思わず『誰だよお前』とねめつけそうになるが、持ち前の紳士の精神で堪えた。
“Bonjour、?
ごめんなさい、私フランス語は話せないの…
でも、もし良かったら人探しを手伝ってほしいの
恥ずかしいけれど、私、此処に来るのははじめてなんです。”
そう答えると、さらに何人かが俺に寄ってきて…
「パリなら僕に任せておくれよ!
絶対に後悔させないよ!」
「探し人だって?
君に探されるなんて、そいつはよっぽど、俺より良い男なのかな?」
「俺は君の探し人、絶対に見つけてあげるさ!
もし見つけられなくても、俺と…」
他にも、沢山の男が俺に手伝いを申し入れ…いや、言い寄ってきた。
いつもの俺なら拳をふるって終わりだが、何せ今はレディーの身体だ。
手首を掴まれたとて、振り払うことすらままならない。
「あれ、皆寄ってたかって何してるの?
喧嘩ならお兄さんごめんだけど!」
柔らかな口調と、 脳に染み付いたその声がパリの街に、いや俺の耳で響いた。
「いや、もう輩は結構…ってフランシスさん!? 」
「Bonjour~♪君がいるってことは…喧嘩じゃなさそうだね
なになに~?お兄さんにも教えてよ!」
道が開き、パリの街が俺の眼に移る。
勿論眼の先にいるのは、何度も見た髭面…
「…あれ、皆この子取り合いし…」
“ 遅いわ、探したのよ “
「、へ?」
” ごめんなさいみなさん。
探していた人、この人なの。”
「えぇ、!?君フランシスさん探してたのかい!?」
「いったい君、どうやっ…」
“行きましょ、フランシスさん”
こいつに頼るなんて、最高に不愉快だが、致し方ない。
前文の通り、今の俺はレディーだ。
それもあのベッラ専門家とまでも言われるヴァルガス兄弟がたじろぐほどに。
本当に、本当に仕方なくなんだからな!!!
仕方ないから、こいつに頼ってやっても良い…