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──────めめさん視点──────

みぞれさんが、八幡さんとルカさんを連れて、私の部屋から出ていく。…今さらだが、結界が貼ってあった部屋にみぞれさんは無理やりこじ開けて入ってきたことを思い出す。やはり、私は魔法を扱うのが下手なんだな、と再認識する。私の力は死神に関連するものが多いため、即死などが多い。しかし、それとは対照的に味方を守ることや、防御などがあまりない。大抵のものを一撃で殺せる私には不要だと思っていたからだ。…しかし、今は仲間がいる。守りたいものが、沢山ある。…レイラーさんに習っておけばよかった、と思う。後悔が止まらない。見殺しにしたのは私なのに…。自然と涙が溢れる。ポタポタとベッドに水玉模様を作り出し続ける。


「情けない村長だなぁッ〜」


もう、感情がグッチャグチャになる。もう、分からない。分からない。正解が…分からない。


(──────遺書があるので見てください)



ふと、その声がよぎる。…いや、よぎると言うよりも、あやふやな記憶があやふやな状態で思い出される。ショックで記憶が飛びかけているため曖昧ではあるが、ぜんさんがこんなことを言っていた気がした。…ここで泣いていても何も進まない。そう自分に喝を入れてぜんさんの部屋へと足を進める。…もしかしたら他のメンバーのもあるのかもしれない。そもそもレイラーさんは自ら死を選んだのだ。ならば遺書を書いているかもしれない。そう思い立ち、私の部屋の隣、レイラーさんの部屋を開ける。


カチャンッ


そんな軽い音ともに扉が開く。レイラーさんの部屋にはダンボールが沢山積み上がっていた。一体どういうことか、そう思い、部屋に踏み入れる。唯一、ダンボールに入っていなかった膝丈にも満たない高さの机があった。その机の上に遺書、と可愛らしい字で正面を飾る手紙が置かれていた。可愛らしい字の割には哀愁が漂う2文字となっていた。それとは別に、もうひとつには紙切れであり、一言、メモが残されていた。


「このダンボールの中身は私の私物です。処理しきれなくてすみません。ダンボールの中身は破棄してもらって構いませんし、使えそうなものがあれば使ってください。迷惑をかけてすみませんでした。」


そう、単調な言葉には淡々と字が書かれている。…しかし、手紙には涙の跡が残っており、やっぱり死ぬのが怖かったんだなとわかる。…レイラーさんの荷物の整理はとりあえず後ですることにする。私は、遺書を片手にレイラーさんの部屋を後にする。


その次に近いのは茶子さん──────は、菓子さんにバレたらまずいのでスルーしておくことにする。ガンマスさんの部屋の前で、私はピタリと止まる。ガンマスさん…は、おそらく書いているか…定かではないが、見てみる価値はある。深呼吸をして、私はガンマスさんの部屋の扉を開ける。


ガチャリ


そう音を立てて、扉が開く。ガンマスさんの部屋は本が沢山置かれていた。主に、医療系や、薬学、精神科、能力、種族について…など、様々な分野の、難しそうな本が本棚いっぱいにしまわれている。その本棚の一番下の段に、題名が書かれていない本を何十冊も発見する。それを手に取ってみれば表紙に日記、と書かれていた。…どうや、律儀に日記を書いていたらしい。とても分厚いのに、それを何十冊と考えると、目眩がする。…これは、後で暇なの時にでも見てみよう。ガンマスさんの部屋は本棚以外にも小さな冷蔵庫、ルームライト以外にはごく一般的なものが多かった。

白く、美しかったであろう主なき机は寂しそうにしている気がした。机の上には沢山の紙が乱雑に置かれ、散乱している。そして、一際目立つのは日記と、遺書、と書かれた手紙だ。日記は後で回収するとして、とりあえず遺書を回収する。そうして、ガンマスさんの部屋を後にする。


ガンマスさんの部屋の隣にはれいまりさんの部屋がある。れいまりさんは自身の扉を勝手に改造したらしく、黄緑色で塗られており、ドアの中央には『Sれいまりの部屋!勝手に入るべ駆らず❌』と、木彫りされていた。何してんだ、この人は。そう思いつつも、どうせもういないので、遠慮なくドアを開ける。


ドアを開ける。そうすると、突然後ろにれいまりさんが現れ、ナイフで刺してくる──────フリをしてくる。そして、少し機械音声が混じりつつそのレイマリさんが話し始める。


『ピーっ!!こら〜!勝手に入るなって言ったでしょうが!これは、私の許可無く勝手に部屋が入った時に作動するホログラムです。私の部屋に入る時は私の許可を貰ってから!やり直し〜!』


そう、言ってそのレイマリさんも消え、部屋の扉も自動的に閉まっていく。…どうやら、勝手に部屋に入られることに対して対策していたらしい。なんでそういう所だけ鋭いのだか…そう思い、一旦れいまりさんの部屋を後にする。…遺書くらい、書いてくれたっていいのに…。


























ここで切ります!!次回から遺書公開が始まります!!書いてて思うのは、なんだかんだめめさんはレイラーさんが大切で、重要だったんだな〜って思いますね!良いですね!!良きですよ!!遺書…一応情報は盛り込む予定です。ガンマスさんの日記?長すぎるんで書くとしたら要約します。楽しみに待っておいてください!!


それでは!おつはる!

一明日を見るためにー

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コメント

10

ユーザー

ううっ…読んでるだけなのに…如何してだろう…涙が止まらない…

ユーザー

rirさん…淡々とした口調の手紙なのに涙の痕…

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