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もしこの世界が思い通りになるのなら、私は何を望むのだろうか？

第8話 - Ⅰ　episode 7．急な変化には悩む

2025年11月20日

#mmmr

#ご本人様とは一切関係ありません

#rir-

#人外パロ

#能力パロ

#木の葉が舞う本屋さん

このは𓍯·° @ 元琥珀

「とりあえず…どうするか」

人外であることを隠して生きることを決意した私・htmnguは、

この先どうするべきかに悩ませていた。

私の周りの人は全員人間…それの半分以上が狩人だし、

頼る宛てはここに、少なくともない気がする。

人外の人に会おうと思ってもどこにいるのか、確定な情報は知らない。

ただ可能性として高い場所なら、ある。

我々狩人が落とし穴を仕掛けた辺り。

今、罠がどうなっているのか、まだ見に行っていないし、

見に行くなどとの連絡は得ていないから分からないけど。

rkさん曰く、あの辺りで人外を見たらしいから。

「言ってみる価値はあんですかね〜…… 」

こんなに未来に悩めるって始めてかもしれない。

行く先、正直いい未来が待ってるとも限らないんだから、

未来なんて想像したくない、自然とそう思って生きてきていたから。

でも、私は今新外へと変わっているんだ…。

こういう“変化”なのかもしれない。

しばらく悩んだ末、落とし穴付近に行くことにした。

私達狩人だって、手掛かりのあるところから探していく、そういう定め的ながあるから

これは大事だと、自分でも分かっている。

今からそちらへ言って、人外の方と関われるとは限らないけど、

後先、行かず後悔するより行って後悔するほうが、今の私の状況として合っている気がする。

後悔しないのが一番だけど。

ひとまず出掛ける準備をし、ある程度の防御体制も整えて。

落とし穴付近へ向かうとしますか。

5分10分程度歩くと、落とし穴付近へ着いた。

こちらは仕掛けたときと変わらず、人気が少なくしんとしている。

本当にこの辺りに手掛かりはあるのだろうか。

思わず疑心暗鬼になってしまいそうなくらいだ。

とりあえず、パット見落とし穴は作動していないみたいだけど……

そう思いながらも落とし穴を見つめていると、何かに気付いた。

「……これ監視カメラですかね」

落とし穴の前でしゃがみ、近くで確認する。

やっぱり、監視カメラだ。

普段の私だったらこのまま、rkさんやiemnさんへ知らせに行くけど、今はそう行かない。

そもそも、ここに来てる時点で目的は変わってるんだから。

どちらにせよ、これは大きな手掛かりでは…？

iemnさんの指示で監視カメラ等は設置しない、そう落とし穴を仕掛けたとき言っていたから。

ならなぜ監視カメラが設置されている？

それは─── “ 誰かがここに来た ” ってことだ。

人間…一般市民の方々がここに来るとは思えない。

狩人だって、ここに来るなら幹部役職等、全員揃えて行くだろう。

ならば………人外の方が？

rkさんの考えどおり、この近くに人外が隠れ住んでいるというなら、

本当にこの監視カメラは人外が仕掛けたという一説が正しい気がする。

しばらくその場に立ち止まって、深く冷静に考える。

このまま、奥の方へ進んでいく？

でも、もし万が一人外に見つかった場合、私がここでやられる可能性だってあるし、

第一私が人外の幹部役職：監視係だということは人外にも漏れているはずし。

最も最悪なのは、姿を見られて、私がこの辺に居たとの情報が人外の方全員に行き渡るということ。

そうなった場合、全員が他の地域に隠れ家を移す可能性がある。

きっと警戒されるだろうし余計に行きづらくなる、生きづらくもなる。

結局どうするのが一番だろうか………。

考えているうちに、ふと周りに気配を移した。

………誰か、いる… ?!

気配を探らなくても、明らかに気配を隠す気がないのが分かる。

一体誰、？

周りを見ようにも、振り向こうにも、中々動けない。

もし、いるのが人外だったら、このまま近づかれて終わりなのでは？

でも、人間や狩人側だったとしても、何故ここにいるのって話でややこしくなる…。

…そうか。

能力：時空を操る能力を使えばいいんだ。

知らない間に身についていた能力。

正直元々、人間の立場に居たから使う気は中々だけど、危機の状態だから許してくれ。

そう思い、心の中で軽く念じ込める。

すると───。

一瞬、辺りが薄く霧のように光った。

これで周りにいる人は時が止まって動けないはず。

そう安心して、周りを見渡す。

「え…… !? 」

安心したのも束の間だった。

振り返ると、4人程…恐らく、人外の方が立っている。

3人はピタリと止まっているけど、1人だけ止まっていない人がいる。

どうしてこの方…動けている…？

紺色の長い髪がひらひらと揺れている。

彼女も少し驚きのような眼差しで私を見ている。

どうして髪がなびいているんだ…？

時が止まって風も吹いていないはずなのに。

疑問と不安が入り混じる。

そもそも、時空能力を使ったはずなのに、動いている人がいるなんて…

私が能力についての把握が足りなかったのか？

心の中で焦っていると、彼女が一つ口を開いた。

？「ようこそ───人外のところへ」