蘭
また言えなかった。この子の事を。蘭は最近よく女物の香水をつけて帰ってくるのが不安で、その事を伝えたら仕事で疲れていたのか怒らせてしまった。『仕事なんだからさぁ、一々口出さないでくんね?』︎「っでも!ホテルに行くの見たしっ」『あ”~うっぜ』︎「ビクッ」『あぁしねぇと上手く行かなかったんだよ、しかたねぇだろ?そんな事で一々うるせぇな』そんな事…「そんな事って!今私には…」『はぁ…ダル…』「…え?」頭が真っ白になった。さっきまで言おうとした事も消え去っていった『はい』と投げつけられたカバンを見てすぐに分かった出ていけと言う事だろう。今抵抗した所で蘭の気持ちは変わらないだろう。ならばとバックに数着の服とお財布を入れて玄関に向かった「…愛してた」そう呟いて私は家を出た。ひたすら歩いているとネットカフェに着いたためなけなしのお金を使い止まる事にした。「この子…どうしよう…」そう泣きながら眠りについた
竜胆
最近私達は倦怠期真っ只中だった。そんな中生理が来ない事に気づき検査薬を使って見ると出来てしまっていた。「竜胆に伝えなきゃ…」と思い電話をかけると丁度忙しかったのだろう。『何?今忙しい。』と冷たい返事が帰って来た。みぞおちの辺りに何かが刺さった気がしたけど、そんな事より伝えたなければ「…あの、その」なんて伝えたれば良いのか考えていると『…なんもねぇならかけて来ないでくんね?』「あ…の…」不機嫌なのかスマホ越しに分かる。これ以上話してもさらに機嫌を損ねさせるだけだろう。「…ごめん、なんでもない」『はぁ、んじゃ切るわ』「…うん。ごめんね」また呆れられたかななんて考えていると目頭が熱くなっていくのがわかる。下を向いたらすぐに零れてしまいそうだから上を向きながら呟いた。「…これから…ちゃんと続くのかな…」その瞬間ふと考えた。「前竜胆とデート行ったの…いつだっけ」よく考えたらもう3ヶ月以上前になる。「別れ話…されるかな」想像するだけで泣きそうになる。「…少し、前の家に帰ろうかな(笑)」置き手紙を置いて、思い出の家を後にした
最近投稿できてなくてごめんなさいまた頑張って行きます!そして次回(はるちとココ)は♡500で出します!!リクエストにもできるだけお答えさせていただきます!